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心証裁判で死刑宣告を受けた母親の不敵な笑み

10/18(金) 15:00配信

東洋経済オンライン

 無実を主張している被告は本当に罪を犯したのかどうか?  多くの人が、有罪か無罪かを判断する際には、先入観を排除し客観的に証拠を冷静に見極めることが大切だと認識しているはず。

【写真】殺人事件で関係を切り裂かれたアメリカ人一家のようす

だが、被告の生活態度などに問題があった場合、それを完全に排除して考えることができるのだろうか……アメリカでいわゆる“心証裁判”により死刑宣告を受けた女性死刑囚がいる。日曜THEリアル! ​『世界法廷ミステリー ~魔女の微笑~』(フジテレビで10月20日(日)20時~放送)では驚きの真実に迫った。

■幸せな家族が惨劇に

 1996年6月アメリカ・テキサス州ダラス近郊の住宅から通報が入った。

 「誰かが入って来ました。男が私と子どもたちを刺したんです。私の小さな男の子たちを」

 通報したのはこの家に住む母親ダーリー・リン・ルティア当時26歳。警察が駆けつけたが6歳の長男が胸を2カ所刺され即死、5歳の次男は背中を4カ所刺され病院に運ばれたが車中で息を引き取った。2人とも肺を貫通、犯人は深くナイフを突き刺していた。

 通報した母親のダーリーも首元から9センチ切られる傷を負ったが頸動脈には至らず、一命を取り留めた。以下は当初ダーリーが警察に語った事件の詳細である。

 前日の夜、ダーリ-は長男と次男と1階のリビングで眠りについたという。ダーリーの夫で子どもたちの父ダリンと生後7カ月のドレイクは、2階の寝室で寝ていた。すると深夜、気配を感じ、目を覚ますと見知らぬ白人の男がナイフを手に自分に襲いかかってきたという。必死に抵抗すると男は逃走。周囲を見渡すと長男と次男が血だらけで倒れておりダーリーは警察に通報した。

ダーリー:誰かが入って来ました。男が私と子どもたちを刺したんです。
オペレーター:誰がやったんですか? 
ダーリー:男は去っていったわ。
オペレーター:何も触らないでください。
ダーリー:ああ 私ナイフを触ってしまったわ、どうしよう。
 ダーリーは凶器となったナイフを慌てて触ってしまったという。ナイフの1番上についているのはダーリーの指紋ということになる。犯人の指紋が消えてしまった可能性もある。

 警察はダーリ-の供述から白人の男による殺人事件とみて捜査を開始。家の網戸がナイフで切られていたことから、犯人はそこから侵入したとみられた。

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最終更新:10/18(金) 15:00
東洋経済オンライン

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