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「女性が飲んでも社会的にOK」って理由で大ヒットしたカクテルは?

10/18(金) 15:56配信

週刊SPA!

―[30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン]―

~ 第68回 ~

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 シンガポールスリングというカクテルをご存じでしょうか? 日本では、ジンを45ml、チェリーブランデーを15ml、レモンジュースを20ml、砂糖ティースプーン1~2杯をシェイクし、氷の入ったグラスに入れて、ソーダを注いでマラスキーノチェリーというレシピが一般的です。ほんのりピンク色の色合いがきれいなトロピカルカクテルで、やや甘い味わいです。チェリーブランデーを最後に注ぎ、グラスの下に沈める作り方もあります。見た目はこちらのほうが美しくなります。

オリジナルと今のシンガポールスリングが違うのはなぜ?

 シンガポールスリングはその名の通り、シンガポールのラッフルズホテルで生まれたカクテルです。1915年当時、男性がウイスキーを飲むのは当たり前でしたが、女性が人前でアルコールを飲む風習はありませんでした。そこで、見た目がフルーツジュースのように見えるアルコール入りのカクテルを作ることにしたのです。当時、ラッフルズホテルのBARで働いていたバーテンダーであるNiam Tong Boon氏が、新しいカクテルを考案しました。

 ジンをベースにして、パイナップルジュースやライムジュース、ホワイトキュラソー、ベネディクティン、アンゴスチュラビターズなどを使い、女性らしいピンク色を出すためにグレナデンシロップとチェリーリキュールを入れました。すべての材料をシェイクし、氷を入れたタンブラーに注いで作ります。女性が飲んでも社会的にOKということで、すぐに大ヒットすることになったのです。

 今作られているカクテルとずいぶんレシピが異なります。これは、ロンドンはサヴォイホテルのバーテンダーがレシピに手を加えたうえ、レシピブックに収録したためです。『サヴォイ・カクテルブック』はカクテル本の古典とも言われ、こちらが広まってしまったのです。どちらも歴史があるので、どちらが正解ということはありません。ただ、本家はソーダを使っておらず、こってり濃厚な味わいです。

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最終更新:10/24(木) 16:05
週刊SPA!

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