ここから本文です

『こち亀』でおなじみの街「亀有」、下町的雰囲気は減っても住みやすさは二重丸

10/19(土) 13:00配信

マネーポストWEB

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「亀有」(東京都葛飾区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

 * * *
 マンガ、小説、映画、ドラマなどで、タイトルに地名が入る作品はたくさんありますが、街の規模と比べて知名度が圧倒的に高いのが、今回取り上げる亀有でしょう。この街は、国民的マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の舞台となった街。「亀有公園前派出所」は実在しませんが、作品には亀有近辺の実在の場所がしばしば登場し、駅前や公園には「両さん像」も立てられています。

 鉄道はJR常磐線だけですが、これが極めて特殊です。所轄はJRですが、やって来る車両は東京メトロのものばかりで、常磐線の起点駅の上野に乗換なしで行くことはできません。ほぼすべての列車が東京メトロ千代田線に乗り入れており、行き先も代々木上原、向ヶ丘遊園、本厚木など、JRとは無縁の駅ばかり。事実上は千代田線沿線の駅だと考えると分かりやすいかと思います。

 道路状況は良いほうでしょう。駅のすぐそばに環七(環状七号線)、水戸街道(国道6号線)という幹線道路が通っており、首都高速の入り口(加平)までもすぐです。バス路線が大変充実しており、浅草、新小岩、東京ディズニーリゾート、羽田空港などへバスが出ているので、それらを上手に利用するのも1つの手。街は基本的に平坦なので、自転車が大活躍です。

大型ショッピングモールにくわえ、自然も豊富

 200巻も続いた「こち亀」は、人情味あふれる下町の雰囲気が物語のベースになっていますが、それを期待して街を訪れると、肩透かしを食うかもしれません。もう20年以上も前に駅前再開発が進み、綺麗に整備された駅前ロータリーと商業ビルの組み合わせに、下町的な風情は感じにくいでしょう。

 ただ、暮らしやすさに関してはまったく申し分なし。いかにも両さんが顔を出しそうな良い雰囲気の飲み屋がたくさんあり、チェーン店から個人商店まで、幅広いジャンルの飲食店が揃っています。駅前にはスーパー、家電量販店、大型家具店が入った商業ビルがある上、高架下にもテナントが多数入居。おしなべて物価は安めです。さらに、徒歩5分ほどの場所には大型ショッピングモール「アリオ亀有」があり、買い物、飲食、映画など、あらゆる用事が亀有で済みます。都内随一の広さを誇る水元公園も近く、自然も豊富です。

 これほど好条件が揃いながら、家賃相場はワンルーム・1K・1DKで6.53万円(ライフルホームズ調べ。10月10日時点)と、都内ではかなりお値打ちです。土手や公園、神社、老舗の個人商店など、街の至る所に、さりげなく「こち亀」に登場した場所があり、そういった場所を見つけるのも、この街に住む楽しさの1つ。一人暮らし、ファミリーのどちらにもピッタリの街なので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

最終更新:10/19(土) 13:00
マネーポストWEB

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事