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台風被害を見た賃貸派があらためて考えるマイホームというリスク

10/19(土) 16:00配信

マネーポストWEB

 10月12日に伊豆半島に上陸した台風19号は東日本を中心に各地に甚大なる被害をもたらした。その中でも神奈川県川崎市の武蔵小杉のタワーマンションで、地下の配電盤が冠水したことで停電・断水する被害が発生したことは、大きな注目を集めている。安心できる住まいのかたちが問われる中、これまで賃貸住まいを続けてきたネットニュース編集者・中川淳一郎氏が、家を買うことのリスクについてあらためて考察する。

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 武蔵小杉といえば「住みたい街ランキング」の上位に入る街ですが、タワーマンションの建設ラッシュにより、朝の駅は大混雑になっていたことが以前から話題になっていました。家を買う、しかもタワーマンションを買うことは人生にとって大きなステータスでしょう。一国一城の主になったことを誇りに思う方もいるでしょう。

 今回の台風被害により、住宅は地震対策だけでなく、水害対策も必要であることがあらためて明らかになりました。川に近いエリアの地価下落に繋がる可能性もあるだけに、そうしたエリアに家を買った人からすれば実に恨めしい台風だったと思います。

 そして、今回の台風19号だけでなく、9月の台風15号で被災した千葉県もそうですが、ブルーシートを屋根に貼った住宅を見るにつけ、住民の苦悩に心を痛めるとともに、自分自身は賃貸住宅で一生生きよう、と思いを新たにするのでした。

 賃貸であれば、災害により家が半壊・全壊状態になった場合は「引っ越す」だけでいいのです。「2か月前の通達が必要」というのであれば、まぁ、2か月分の家賃ぐらい余分に払ってもいいと思います。持ち家で住む場所がなくなるより、よっぽどマシです。

 元々持ち家への憧れは持っていなかったのですが、災害大国・日本に住むうえで持ち家はとんでもないリスクだな、と感じ入りました。何しろ最低でも数千万円はする資産を手に入れると、それの維持が人生において大きなウエイトを占めるようになってしまうからです。持ち家があることによって「いずれは売却できるため、家賃を払い続けるよりも得だ」と主張する方もいますが、私の場合は以下のようなリスクを考えてしまいます。

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最終更新:10/19(土) 16:00
マネーポストWEB

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