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家電・化粧品… 新発売の「新」いつまで表示できる?

10/19(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

新商品、新発売、新型――。買い物に出掛けると、引き寄せられてしまう魔法のフレーズだ。買うつもりはなかったのに、ついついカゴの中に。そんな経験はないだろうか。でも、「新」と表示できるのはいつまでなのだろう。何かルールがあるのだろうか?

■コンビニは火曜に新商品が登場

スイーツ好きにとって、毎週火曜日は特別だ。大手コンビニエンスストアがチョコレートやプリンなどの新商品を入荷する日だからだ。店舗規模にもよるが、スイーツ以外も含め、コンビニの棚に並ぶ新商品は1週間で60~100ほど。常連客が占めるコンビニにとって、顧客を飽きさせない新商品は欠かせない。
コンビニでは通常、「新商品」と表示するのは1週間程度。ファミリーマート経営企画本部の大月新介さんは「2週間を超えることはまれ」と話す。コンビニは新商品を次々投入する実験場だからだ。これに対して売り場に余裕があるスーパーでは「新」の期間が長くなる傾向がある。店にもよるが、おおむね3カ月が目安という。
新商品はいつまで「新」なのか。実は、法的な規制はない。業界ごとにルールを決めている。
業界の自主ルールがあるのは家電や化粧品、医薬品、不動産や自動車など。消費者が商品を公正に選べる環境をつくることを目的に各業界が自主的に規制する「公正競争規約」で規定している。菓子やスイーツ、飲料では規定はない。

■家電は1年、二輪車は半年

例えば冷蔵庫やテレビなど家電の場合、「発売から1年間」もしくは「次の新製品が発売されるまで」のうち、期間の短い方を採用する。二輪車は半年だ。パソコンは家電だが、スマートフォンは規定はない。


ライフサイクルが短いパソコンは次の製品が登場すれば「型落ち」となってしまう。そこで生まれたのが「秋モデル」などの表示方法だ。発売日や新機能をアピールでき、古いイメージを持たれにくい。前モデルへのマイナス影響を避ける狙いもある。
「新」の表示期間を変えたところもある。化粧品やOTC医薬品はかつて6カ月だったが、2018年に1年に変更。ニッセイ基礎研究所の井上智紀主任研究員は「新商品であることも重要だが、長期にわたって使う信頼性が医薬品には求められている」と指摘する。「新」の効力はそれほど強くないかもしれない。
ともすると曖昧なルール。買い手とのトラブルは起きていないのか。消費者庁に聞くと「この1年間で寄せられた消費者からのクレームは1万件以上だが、新製品の表示期間を巡る問題はなかった」という。

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最終更新:10/19(土) 7:47
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