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女子フィギュアにも「4回転時代」到来!紀平梨花は対抗できるのか

10/19(土) 11:03配信

FRIDAY

「女子フィギュアはついに4回転ジャンプの時代に入りました。とくにトルソワ選手はジャンプが高く、タイミングの取り方も抜群にうまい。かつて、男子でも3回転を2種類跳んだら優勝という時代がありました。そこから考えると、女子フィギュアは格段の進歩を遂げており、いまのレベルの高さは信じられません」(日本フィギュアスケーティングインストラクター協会副理事長・大西勝敬氏)

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10月5日、さいたまスーパーアリーナで行われたフィギュアスケートの3地域対抗戦『ジャパンオープン』で、ロシアのアレクサンドラ・トルソワ(15)が3種類の4回転ジャンプを4度成功させ、1位に輝いた。平昌(ピョンチャン)五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(17)は2位、日本の紀平梨花(17)は3位だった。

「4回転は3回転より基礎点が約5点高い。トルソワ選手は4回転を4本跳んだので、ジャンプがすべて3回転だった場合と比べ、単純計算で約20点も上乗せしたことになります。演技力やスケーティングを極めても、この差を埋めるのはかなり難しい。トルソワ選手以外にも4回転を跳ぶ選手は出てきていますし、’22年の北京五輪は、『4回転を多く跳んだ者勝ち』という戦いになるでしょう」(フィギュア女子元日本代表・渡部絵美氏)

この言葉通り、いま世界を見渡すと、ロシアのアンナ・シェルバコワ(15)、アメリカのアリサ・リュウ(14)、カザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワ(19)ら、女子の4回転ジャンパーが続々と誕生している。彼女たちの躍進に、日本のエース・紀平は対抗できるのか。

「17歳という年齢は、女性らしい身体つきになり始め、これまで跳べていたジャンプが跳べなくなる時期です。実際、ソチ五輪団体金メダリストのユリア・リプニツカヤ選手も、10代半ばだった頃の滑りを維持することができず、19歳で引退しています。さらに、フィギュアではシニアになってから4回転を身に付けることが非常に難しい。数少ない例として、羽生結弦選手が20歳を超えてから4回転ルッツを習得しましたが、その代償のように靭帯損傷の大ケガを負ったことはご存知の通り。まして、これから身体つきが変わっていく紀平選手にとってはリスクが大きすぎます」(前出・渡部氏)

それでも、4回転ジャンプを習得しなければこれからの世界で太刀打ちできなくなることは事実だ。渡部氏が続ける。

「どうしても4回転にチャレンジするというのであれば、紀平選手はまず、ジャンプ全般の安定性を高めるべきです。彼女の得意技は3回転半ジャンプですが、昨シーズンはショートプログラムかフリープログラム、どちらかで失敗してしまうことが多かった。まずは、どちらのプログラムでも3回転半を成功させることが先決。余裕をもって3回転半を跳べるようになれば、その先に4回転の習得も見えてくるかもしれません」

次の北京五輪では、男子顔負けのハイレベルな戦いが見られることだろう。

◆A・トルソワ  15

◆A・シェルバコワ 15

◆A・ザギトワ 17

『FRIDAY』2019年10月25日号より

FRIDAYデジタル

最終更新:11/7(木) 19:29
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