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美味しくってキレイに繋がる。漬物、日本酒……「発酵食」のおすすめ店[FRaU]

10/19(土) 10:40配信

講談社 JOSEISHI.NET

物件を買い取ったときに蔵の中にあったお茶の箱は、テーブルやイスとしても利用。年季の入った木箱から、かつてのお茶屋の名残が見え隠れする。

しかし時代の流れとともに町は変わっていき、長らく空き家だった元お茶屋が、ゲストハウス兼発酵バルとして再出発したのは2017年春のこと。その名も〈Hostel & Bar CAMOSIBA〉。お茶屋だった蔵は、夜になると発酵食が楽しめるバルに、隣接する母屋は宿として使われている。

店名の〈CAMOSIBA〉には、人と人を繋ぐ醸造所になっていきたい、との思いがこめられている。

オーナーの阿部円香さんは、この町で生まれ育ち、東京の大学を卒業したのち、2015年に地元へUターン。クラウドファンディングで募った支援金は、目標額を上回る390万円に到達。自分たちの手で8ヵ月かけて改修し、オープンさせた。当時、阿部さんは27 歳。大正3年創業、105年続く〈阿部こうじ屋〉の娘でもある。

「ここは“発酵のまち”。内陸部で雪深い場所なので、冬を越すために保存食を作る必要があり、麹屋さんが発展したようです。どの家庭にも、決まってお気に入りの麹屋さんがあるような環境で育ちました」

手前右から反時計回りに、名人のいぶりがっこ、クリームチーズの味噌漬(セットで)¥500、エノキの甘酒マリネ¥400、こうじ屋の味噌漬(小)¥300。どれも酒好きにはたまらない味付け(すべて税込み)。

発酵バルで提供する料理のメニューにも、実家の発酵食が登場する。米麹を使った実家の味噌に3日ほど漬けた「クリームチーズの味噌漬」に、「こうじ屋の味噌漬」といった具合だ。このほかにも「甘糀チキンのトマト煮」や、酒粕を使ったピザ、甘酒をアクセントにしたマリネなど、和食にとどまらない自由な発想で、発酵食を使いこなす。どれもお酒が進みそうな味付けなのは、阿部さん自身もお酒が大好きな“呑んべえ”だからだ。

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最終更新:10/19(土) 10:40
講談社 JOSEISHI.NET

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