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8億年かけたマジカルなダイヤ発掘 ー 世界初、マトリョーシカなダイヤモンドの謎

10/19(土) 20:40配信

エスクァイア

 ロシアの採掘場で、地球の神秘とも呼ぶべき貴重なダイヤモンドが発見され、「マトリョーシカ・ダイヤモンド」と名付けられました。このようなダイヤが見つかったのは史上初めてと思われますが、リリースによるとあまりの貴重さにまだその金銭的価値はつけられていないそうです。

 あの有名なロシアの人形から名づけられた「マトリョーシカ・ダイヤモンド」は、小さな平板状のダイヤで、ひと回り大きなダイヤの中に入っています。大きなダイヤには空洞があり、その中で小さなダイヤはコロコロと動かすことができるそうです。外側のダイヤは約0.62カラット、中のダイヤはとても小さく、約0.02カラットとのこと…。

 このダイヤが採掘されたのは、ロシアのヤクーチア(サハ共和国)にあるニュルバ採掘場です。

 採掘後、ロシアでダイヤモンドの中心地と呼ばれるヤクーツクにあるヤクーツク・ダイヤモンド貿易会社で専門家が選別しているときに、中にダイヤが入っていることが判明します。そして、ダイヤモンド鉱業企業アルロサ社の研究開発地質事業に送られ、ラマン分光法、赤外線分光法、X線マイクロトモグラフィーによる検査が行われました。

 「もっとも興味深いのは、どのようにしてダイヤモンドの間に空洞が生まれたのかということです」と、アルロサの研究開発地質事業イノベーション部副部長オレグ・コワルチュク氏はリリースで述べています。

 リリースによると、科学者たちは「マトリョーシカ・ダイヤモンド」は8億年前に形成されたと推定され、小さなダイヤが先にできて大きなダイヤに包まれた…または、大きなダイヤの結晶の層が分解されて空洞ができた…と考えているそうです。

 基本的にダイヤモンドは、地表から約160キロの深さにある上部マントルで形成されるものです。そして、「ホープダイヤモンド」のような貴重な種類のダイヤは、さらに深く、地表から約2900キロの深さで形成されると考えられています。そして高い圧力と高い温度が、結晶が育つために欠かせない条件となっています。地球上のすべてのダイヤモンドがこの高圧高温の環境で形成され、火山活動によって地表に噴出されるというわけです。

 採掘会社の広報担当者によると、この「マトリョーシカ・ダイヤモンド」はアメリカ宝石学会に送られ、さらに詳細な分析が行われるそうです。この希少なダイヤモンドにいくらの価格がつくのか、気になるところです。まずは、無事にアメリカまでたどり着くことを祈りましょう。

最終更新:10/19(土) 20:40
エスクァイア

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