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風邪とどう違う? 気管支ぜんそく、治療の柱は2つ【ぼくの小児クリニックにようこそ】

10/19(土) 6:10配信

オトナンサー

 9月から10月は、年間で最も降雨量の多い時期です。皆さんは体調を崩されていないでしょうか。今日もクリニックは混雑しています。お母さんが2歳の男の子を連れて来院しました。

1~3歳での発症が多い

「今日は、どういう具合ですか?」

「うちの子、風邪なんです」

「…まあ、風邪かどうか診てみましょう。どういう症状がありますか?」

「微熱があって、昨日の夜から痰(たん)の絡んだ咳(せき)を繰り返して、あまり眠れなかったんです」

「では、早速、胸の音を聴いてみましょう」

 衣服をはだけると、もうそれだけで普通の風邪ではないと分かりました。呼吸が速く、呼吸のたびに肋骨(ろっこつ)と肋骨の間がへこみます。これを「多呼吸」「陥没呼吸」といいます。聴診してみると、息を吐くときに雑音があります。これだけで診断は十分に可能です。

「お父さんやお母さんはアレルギーを持っていませんか? 子どものときに何かアレルギーの病気はありませんでしたか? お子さんの咳の原因は単純な風邪ではありません。ぜんそくです」

 驚くお母さんに、お子さんの呼吸の状態を説明しました。人は「スー」と息を吸って、「ハー」と息を吐きます。ぜんそくのお子さんは気管支が狭くなっているために、息を吐くとき、口笛を吹くように「ヒュー」と音を立てたり、痰を巻き込んで「ゼー」と音を出したりします。

「うちの子は、どうしていきなりぜんそくになってしまったんでしょうか?」

「いきなりではありません。ぜんそくはほとんどが、ダニやハウスダストといった家の中の汚れに対するアレルギー反応なんです。汚れていない家なんてありませんからね。だからこそ、毎日掃除をするわけですよね。そうしたアレルギー反応が気管支粘膜に起きて、粘膜に慢性的に炎症がある状態になるんですね。それが何かのきっかけで、気管支がギュッと狭くなり、ぜんそく発作として発症するんです。1~3歳で発症することが最も多いんですよ」

 きっかけはさまざまです。風邪をひくこともそうだし、汚い空気を吸うこともそうです。親の喫煙は最も悪いことです。そして、秋は長雨が降ったり、台風がやってきたりします。これによって急激に気温や気圧が低下すると、発作が起こりやすくなります。

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最終更新:10/19(土) 11:31
オトナンサー

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