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「ジョーカー俳優」実は最初出演を渋ったワケ

10/19(土) 16:00配信

東洋経済オンライン

 映画『ジョーカー』の勢いが止まらない。映画は先週末、北米で10月の公開2週目成績としては史上最高の5500万ドルを売り上げた。他国でも好調に売り上げを伸ばしており、世界興収は早くも5億5000万ドル弱に達している。

【豆知識】映画会社からは「狂ったアイデア」扱いされたジョーカー

 これは、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスの個人記録。アカデミー賞候補入りもささやかれている今作が、フェニックスのキャリアにおける代表作となったのは、もはや疑いない。

■最初は役を受けるか迷っていた

 しかし、フェニックスは、このオファーを受けたとき、すぐに承諾してはいない。それどころか、相当に迷い、何度かトッド・フィリップス監督とミーティングを持った末に、決断を出している。「自分にできるかわからなかったし、このキャラクターをどう理解していいのかわからなかった」(フェニックス)のが、理由だ。

 一方で、フィリップス監督にとって、主人公のアーサー役はホアキン・フェニックス以外にいなかった。特定の俳優をイメージして書くことは、その人がやってくれない場合を考えて避けたほうがいいのだが、彼はあえてそれをやっている。

 「特定の人を思い浮かべずに書けるほど、僕はライター(脚本家)として優秀じゃないのでね」と、映画公開前の筆者とのインタビューで、フィリップス監督は、いかにもコメディ出身らしいユーモアを持って語った。

 「第2候補は、いなかった。もしホアキンに断られたらどうするかは、考えなかったな。時間をかけて一生懸命書いたものを捨てたとは思わないけれども、さて、どうしただろう。ホアキンを選んだのは、恐れを知らない役者だからだ。彼は、中途半端なところで止まったりしない。そんな人に徹底的にやらせたら、どうなるのか。僕はそれを見てみたかった」

 オファーを受けるかどうか決めるにあたり、フェニックスは、自ら望んでオーディションをしてもらっている。突然笑い出してしまう症状を抱えるアーサーの、あの独特の笑いが自分にできるのか、フィリップス監督に確認してもらうためだ。

 自分から言いだしたテストでフェニックスが苦しむのを見て、フィリップス監督は、「もういいよ、君はこんなことをやらなくてもいいんだ」と止めようとしたが、彼は「いや、これはやらないと。あなたに、僕の笑いが自然だと思ってもらえないことには、この役を引き受けるわけにはいかないんです」と主張したという。

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最終更新:10/19(土) 16:00
東洋経済オンライン

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