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生田正治/日本郵政に「経営者」はいない〈郵政民営化の理念を思い出せ〉――文藝春秋特選記事【全文公開】

10/19(土) 5:30配信 有料

文春オンライン

 このニュースは本当だろうか。

 かんぽ生命保険の不正販売を知ったとき、にわかには信じられない思いでした。

 過去5年間で18万件を超える不適切な販売をしていたのは、国民の味方であったはずの郵便局です。その郵便局が、手続き上のミスか、あるいは国民を騙すかたちで保険料の二重払いなどの悪質な契約を結ばせるとは言語道断。ありえない話です。

 2003年、私は小泉純一郎首相の要請を受け、日本郵政公社の初代総裁に就任しました。それまで一民間会社である商船三井の経営者でしたから思いがけない依頼でしたが、2007年の日本郵政グループ発足までの4年間、民営化に向けた舵取りを担うことになったのです。

 350兆円もの資金を抱える巨大組織を運営するに当たり、その場しのぎの「ぬるま湯経営」から脱却しなければ、経営を悪化させるばかりだと確信していました。長年の「官」による統治の影響は大きく、まずその制度疲労を創造的に破壊し、民間企業と同じように将来ビジョンを明示し組織と人を引っ張って行かなければならないという信念でやっていたのです。 本文:6,774文字 写真:3枚

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生田 正治/文藝春秋 2019年10月号

最終更新:10/19(土) 5:30
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