ここから本文です

ラグビーW杯 因縁の再戦、南アフリカ指令塔・ポラードの執念

10/20(日) 7:01配信

FRIDAY

ラグビーワールドカップ(W杯)で史上初のベスト8に進出した「ブレイブブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)」こと日本代表(世界ランキング7位)が20日、東京スタジアムで「スプリングボクス」こと南アフリカ代表(同5位)と4強をかけて戦う。

ラグビーW杯 松ちゃん似の中島イシレリ「可愛すぎる」秘話

南アフリカ代表は、1995年、2007年と優勝2回を誇る強豪だが、前回大会の2015年に、日本代表が34-32で「ブライトンの奇跡」と呼ばれるようになる金星を挙げた相手だ。その南アフリカ代表とは9月6日にも埼玉・熊谷ラグビー場で大会前のテストマッチを行い、その時は7-41で日本が敗戦している。

今回が、両者にとって3度目の対戦となる。

2015年のW杯以降、それまで以上に日本のトップリーグでプレーする南アフリカ代表が増えた。今回の先発メンバーだけで見ても、LOエベン・エツベス(NTTドコモ)、No.8ドゥウェイン・フェルミューレン(クボタ)、SOハンドレ・ポラード(NTTドコモ)、CTBダミアン・デアリエンディ(近鉄→パナソニック)、FBウィリアム・ルルー(キヤノン→トヨタ自動車)と5人がトップリーグ経験者だ。

控えでもLOのRGスナイマン(Honda)、LOフランコ・モスタート(リコー)、CTBフランソワ・ステイン(東芝)は過去にトップリーグに在籍し、大会終了後には、HOマルコム・マークス(NTTコミュニケーションズ)も来日することになっている。

そのうちのひとりが、イケメン選手でも知られる身長189cmの大型SOポラード。2015年のW杯終了後にLOエツベスとCTBクリエルとともにNTTドコモに加入し、1シーズンだけプレーした。当時まだ21歳で、大卒選手しかいなかったNTTドコモにおいては最年少だった。

とはいえ、ポラードは2015年の大会前からすでにスプリングボクスの司令塔のひとりとしての地位を確立していた。その時の指揮官ハイネケ・メイヤーの秘蔵っ子として、ジュニア時代から注目を集める逸材だった。

2013年、18歳で出場したU20チャンピオンシップで南アフリカ代表の優勝に大きく貢献し、翌14年にはキャプテンとして同大会で準優勝を果たし、ワールドラグビーが選ぶジュニア選手の世界最優秀選手に選出されている。

同年にブルズでスーパーラグビーに初出場し、その勢いのままスプリングボクスで初キャップを獲得すると、順調に南アフリカ代表でも出場機会を増やし、レギュラーとして定着していった。そのため、2015年の日本代表戦はいわば温存という形で控えからのスタートとなり、ポラードはこの大会で7試合中、日本代表戦を除いてすべてに先発している。

ポラードに日本行きを勧めたのは、サントリーでプレーしていたスプリングボクスの大先輩、スカルク・バーガーとフーリー・デュプレアだったという。おそらくこの未来ある若者に、異文化での生活やプレーという経験を与えたかったことに他ならない。

NTTドコモへの加入はワールドカップ前から決まっていたことであり、本人自身は若く、敗戦の嫌な記憶があまり強くなかったためか、日本に来たとき「新しい経験をしたかった」と屈託のない笑顔で語っていた。3ヶ月という短い日本での選手生活は決して輝かしい結果を残したわけではなかった。8試合に出場し、27得点をあげたがチームに貢献したとは言いがたく、膝のケガもあって次第に試合に出る時間も減っていった。結果、このシーズン、NTTドコモは強豪・神戸製鋼を倒したものの降格の憂き目にあっている。

1/2ページ

最終更新:10/20(日) 7:55
FRIDAY

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事