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男性先輩社員のパワハラがセクハラに…ボイスレコーダーは助けてくれなかった

10/20(日) 10:01配信

Suits-woman.jp

ハリウッドで表面化したセクハラ問題をきっかけに、SNSなどで性暴力被害者に連帯する「#metoo」運動が拡大。そして、あらゆるハラスメントの根絶、マイノリティーの安全、平等を求めるセクハラ撲滅運動「TIME'S UP」も起こりました。そこで注目したのは、“反論する声”を持たぬ一般人である女性が受けたセクハラ、パワハラについて。彼女たちが、様々なハラスメントにどう向き合ったのかを本連載では紹介していきます。

お話を伺った石黒紀香さん(27歳・仮名・美容関連会社勤務)は、2回のセクハラを受けていました。まずは、新卒から1年半、大手企業で働いていた時のセクハラについて振り返ります。

「私は大学でアートとコミュニケーションを学び、マスコミ関連の会社に就職したかったのですが全落ち。ところが記念に受けた倍率2000倍の超大手企業から内定が出てしまい、そこに入社しました」

誰もが知る超大手企業に入社したものの、石黒さんにとっては不本意な社会人生活。早速、上司に目を付けられ、パワハラの対象になったそうです。

「その会社は“頑張ることが尊い”と考えているみたいでした。男性の先輩が時間をかけてエクセルの数字を入力している。『セルに計算式を入れて効率上げましょうよ』と提案したら、『自分の体で数字の変化を覚えるんだ』などと言う。あまりのバカバカしさに、鼻で笑ってしまったんです」

その表情の変化を、男性の先輩は見逃さなかったようです。その日以降、パワハラを受けるようになったそう。

「男性のプライドを害したんでしょうね。まったく意味のない仕事を大量に任せてくるんです。マーケティングとコミュニケーションの部署なのに、全くクリエイティブな提案ができない。アイデアを言うと、『くだらない』『大学で何を学んできたんだ』などと言うくせに、私のアイデアをパクって上に上げていたんです」

その男性の先輩はパワハラを続けるうちに、「こいつは俺の言いなりになる」と勘違いを……

「その男性の先輩は当時29歳で、体が大きく、薄毛で全くモテないタイプです。女性に慣れていないからこそ、『こんなに俺の言うことを聞くんだから、俺のことが好きなはず』と思ったんでしょうね。私も私で、2年目になると、大企業のメリットも私はわかってきていたので、ここで働きたいと腰が定まる。すると、会社を辞めるハードルは高くなるんです」

「パワハラする人は、“人の弱み”みたいなもの見つけるのがうまい」と石黒さんは語ります。

「逃げられないマインドになったと感じたら、パワハラと同時に、セクハラも始まりました。私をいつも子分みたいに扱って、飲み会では『石黒!俺の隣に座れ』と言い、肩を組んできたり、ハグしてきたり。本気で気持ち悪かったのは、スカートをはいてきたある日『石黒の今日の服いいな、俺の好みだ』と言ってきたこと。その日は合コンの日だったのですが、『彼とデートか?』など言ってきて、ムダな残業を強要され、泣きながら仕事していました。こっちは部下だから断れないと思ってしまったんです。『ここまで頑張ったんだから、もっと上のステージに行きたい』という熱意は、この時までありました」

その頃は、会社に行くと思うと手汗が出てきたり、キーンと耳鳴りがするようになっていたと言います。

「体調不良で数日休んだ後、ひとりで残って残業していたら、20時くらいに先輩から会議室に呼ばれました。すると『石黒のために、好物のウナギを出前してやった』と言う。確かにうな重は好きですが、あんたとは食べたくないと思ったんです。その時はすでに怪しいと思い、ボイスレコーダーで録音をしたんです。案の定、うな重を食べた後、『石黒、元気出たか?俺のコッチも元気が出てきた』などと言い、会議室で襲われたんです」

人事にボイスレコーダーの存在を示しても「いいな~、うな重」と言われ……。続編に続きます。

最終更新:10/20(日) 10:01
Suits-woman.jp

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