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「未来のスターかも」男女ファイナリスト4人の横顔紹介 [世界ジュニアテニス]

10/20(日) 7:30配信

テニスマガジンONLINE

 国内最大のジュニア国際大会「大阪市長杯 世界スーパージュニアテニス選手権大会」(ITFグレードA/大阪府大阪市・ITC靱テニスセンター/本戦10月14~20日/ハードコート)は本戦6日目、雨の予報は幸いにも外れて本来の予定通りに靭テニスセンターで男女のシングルス準決勝およびダブルス決勝が行われた。

大阪市長杯 2019 世界スーパージュニアテニス選手権大会|PHOTOアルバム

 男子シングルスで決勝に駒を進めたのは、第1シードのアロルド・マイヨ(フランス)と第10シードのジェフリー・フォン デル シュレンバーグ(スイス)。女子は第1シードのディアンヌ・パリー(フランス)と第4シードのアレクサンドラ・エアラ(フィリピン)が決勝進出を果たした。

 ダブルスは男子が第7シードのジェローム・キム/ドミニク ステファン・シュトリッカー(ともにスイス)に栄冠。昨年シングルスで準優勝したブ・ユンチャオケテ(中国)とリー・ハンウェン(中国)のペアを6-3 4-6 [10-4]で退けた。女子は第4シードのマリア・ボンダレンコ(ロシア)/マイ ナパット・ニランドン(タイ)が第5シードのバイ・ズオシャン(中国)/ヤン・ヤーイー(台湾)を7-5 6-3で下して頂点に立った。

【男子シングルス決勝見どころ】

1アロルド・マイヨ(フランス)[1] vs 40ジェフリー・フォン デル シュレンバーグ(スイス)[10]

 ともにラファエル・ナダル(スペイン)に憧れる17歳同士の対決。いずれもグレードAでの決勝進出は初めてだが、マイヨは先月フランスのプロサーキット『M15』で初めて決勝に進出するなど絶好調だ。そんなマイヨについて「完全に向こうのほうが上」と言うフォン デル シュレンバーグだが、「でも僕も得意のアグレッシブなプレーを思い切ってやりたい」と意気込む。約2年前にイスラエルのグレード2の大会で一度だけ対戦し、マイヨが6-2 6-1で圧勝している。

 ドイツ系アメリカ人の両親を持ち、ドイツで生まれ、今はスイスに住むフォン デル シュレンバーグは3つのパスポートを持ち、3つの言語(英語、ドイツ語、フランス語)を流暢に話す。ちょっとした会話ならイタリア語もOKだそうだ。明るく、気さくで、『1』聞けば『10』答えてくれるノリのよさで、初来日の印象をこう語った。

「日本人は親切で、僕たちのことをとてもリスペクトしてくれる。こんな立派な会場でプレーできるなんて最高だし、運営も行き届いている。それになんといっても食べ物がおいしい。中でも好きなのはスシとラーメン。ぜひ神戸牛を食べてみたいんだけど、けっこう高価なんだよね(笑)」

 対するマイヨは日本食が少々苦手らしい。「やっぱりフランスの料理が口に合う。でも一番好きなのはマクドナルド」と申し訳なさそうに言ったが、「日本ではいろんなところでサポートしてもらっているのを感じる。日本人はテニスだけでなくスポーツが好きなんだと思う」と続けた。日本人にもウケそうなルックスで、胸のタトゥーをシャツから覗かせる。男子では1997年のアルノー・ディ パスカル以来のフランス人チャンピオンとなるか。

 フォン デル シュレンバーグが勝てば、シングルスではスイス人として男女を通じて大会初の優勝者となる。

<プロフィール>

■アロルド・マイヨ(フランス)

2002年2月4日生(17歳)。フランス・パリ在住。180cm。ITFジュニアランキング11位/ATPランキング1128位。好きな選手はラファエル・ナダル(スペイン)。テニス以外に好きなことは食べることと寝ること。

■ジェフリー・フォン デル シュレンバーグ(スイス)

2002年2月13日(17歳)。スイス・チューリッヒ在住。185cm。ITFジュニアランキング51位/ATPランキングなし。好きな選手はラファエル・ナダル(スペイン)。テニス以外の特技はスキー、アイスホッケー、サッカー、サックス。

【女子決勝見どころ】

1ディアンヌ・パリー(フランス)[1] vs 48アレクサンドラ・エアラ(フィリピン)[4]

 ここまで1セットも落としていない第1シードの17歳パリーと、第4シードの14歳エアラとの初対戦。昨年11月にメキシコでグレードAの初タイトルを手にしたパリーは、すでにプロツアーでも経験を積んでいる。今年はフレンチ・オープンとUSオープンにワイルドカードで出場し、全仏では初戦を突破した。ダブルスでは14歳の頃からフレンチ・オープンに出場し、今年はフィオナ・フェロ(フランス)と組んで3回戦に進出している。女子では珍しい片手打ちのバックハンドが印象的で、スライスとトップスピンを巧く使い分ける。しかし「まだ武器とはいえない。フォアハンドのほうが得意」と話す。

 一方のエアラは左利き。フィリピン出身というのが興味深い。現在、WTAツアーにフィリピン人のランカーはおらず、ATPでも1400位以下に3名の名があるだけだ。そんな国から現れた変わり種は、昨年初めに『ラファ・ナダル・アカデミー』のスカウトの目に止まり、1年前からスペインのマヨルカに拠点を移した。先月、南アフリカのケープタウンでグレードAのタイトルを獲得するなど、14歳にして著しい活躍を見せている。

「本当にすばらしい環境です。技術もメンタルも、あらゆる面で成長を感じています」

 14歳5ヵ月のエアラが優勝すれば、2004年に14歳3ヵ月で優勝したカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に次ぐ大会史上2番目に若いチャンピオンとなる。

<プロフィール>

■ディアンヌ・パリー(フランス)

2002年9月1日生(17歳)。フランス・パリ在住。ITFジュニアランキング8位/WTAランキング328位。170cm。好きな選手はロジャー・フェデラー(スイス)。趣味は音楽鑑賞。

■アレクサンドラ・エアラ(フィリピン)

2005年5月23日生(14歳)。スペイン・マヨルカ在住。ITFジュニアランキング27位/WTAランキングなし。172cm。好きな選手はリー・ナ(中国)とシモナ・ハレプ(ルーマニア)。趣味は映画鑑賞と絵を描くこと。

(ライター◎山口奈緒美)

最終更新:10/20(日) 7:30
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