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中国の大手企業「アリババ」が、AI(人工知能)による予測でファッション業界に物申す

2019/10/20(日) 20:44配信

エスクァイア

 コンピューターにファッションを教えてもらう時代が、いよいよきたのかもしれません。それはつまり、スキニージーンズをはくことや、お洒落の楽しさなどの意味などまったくわからない人工知能によって、着るアイテムやトレンド、そしてコーディネートなどが決定できる時代が来たという意味になります。
 
 2019年9月6日(金)~14日(土)にかけて行われた2020年春夏 ニューヨークコレクションにて、アパレルEコマース事業などを運営する中国の大手企業アリババがグループショーを開催。このたび、そのコレクションの誕生秘話を明らかにしました。

 内容は実に革新的…「今回のコレクションは、AIにより導き出されたもの」だということ。これによって、ファッション業界に新たな旋風が巻き起こっています。

 しかし、セーター、パンツ、シャツなどのワードローブが、AIによって設計されたわけではありません。アリババが保有する購入者のデータから、デザイナーはいくつかのヒントを得、生地やトレンドのシルエットなどの情報を収集した結果、今回のコレクションが誕生したというわけです。

 ここで重要となるポイントは、アリババは自社のEコマースプラットフォームの一部、男女のファッションに特化したサイト「天猫Tmall」などをはじめとしたいくつかのサイトで集めた顧客情報から、アリババのアルゴリズムによって定義された顧客の嗜好を踏まえたうえで、それをデザイナーがデザインへと落とし込んだところです。
 
 「ビッグデータを利用すれば、デザイナーは今後のトレンドを予測しやすくなるのです」と、『日経アジアンレビュー』でアリババ ノース アメリカのファッションディレクターを務めるジェームズ・リン氏は説明しています。

 データの信頼性と有用性が十分であれば、アリババは1年間で約6億5400万人のアクティブユーザーによるデータの予測ができます。中国でのEコマースの展開により、年間数十億件以上の行われる取引は、素晴らしい収益を生み出しただけでなく、ファッションにまつわる様々なデータ…つまり顧客の嗜好および長期的な予測へとつなげることを可能にしたということなのです。

 これはFacebookが、「私たちよりも私たちのことを知っている」という話によく似ています。

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最終更新:2019/10/20(日) 20:44
エスクァイア

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