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痩せゆく土壌と弱体化する農作物──食料供給の危機に立ち向かう研究者たち

10/20(日) 13:10配信

WIRED.jp

現代化された農業によって土壌は痩せ細り、品種改良され続けた農作物は病気に弱くなる。しかも恐ろしい勢いで土壌から栄養分を吸収する──。こうして世界的な食料供給の危機が予想されるなか、研究者たちは持続可能な方法で農作物を栽培する方法を見つけようとしている。研究者が注目しているのは、古代の作物や土壌の微生物だ。

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オランダの微生物学者であるヨス・ラーイマーカースは8年前、多くの人々が魅力的とは考えない分野の研究を行なっていた。マメの内部の仕組みを念入りに調べるという研究である。

ラーイマーカースはチームとともにコロンビアの農村部の山腹を歩き回り、野生のマメの根の周囲にある土壌サンプルを収集していた。あるいは土壌に棲む微生物たちのコロニーのスナップ写真も撮影した。

これらの調査結果は研究チームを刺激するものだった。野生のマメの根には、栽培品種化された子孫たちとは異なる微生物が付いていることがわかったのだ。野生種を栽培品種と同じ土壌に植えた場合でも、野生種には異なる微生物が発見された。

ラーイマーカースは当時、同僚たちに「この発見は今回のプロジェクトだけでは終わらない、もっと大きなものにつながると思う」と、ビールを飲みながら語っていたという。

謎が多い土壌微生物と植物の健康状態の関係

土壌内では、細菌や菌類、センチュウやミミズなどが食物連鎖の関係にあり、こうした豊かな生態系が植物の命を支えるうえで重要な役割を果たしている。ただし、その仕組みは科学の世界では長らく見過ごされてきた。最近ようやく理解されるようになってきたばかりだ。

この仕組みが正確にどのように機能しているのかは、依然として謎である。だが、腸内フローラがメンタルヘルスに影響を与えると考えられるようになったのと同様に、土壌微生物の状態と植物の健康状態が関係していることを疑う人はほとんどいない。

さらにラーイマーカースが調べたマメは、現在の土壌で起きている危機の解決策になる可能性がある。その危機は、食料生産システム全体を徐々に衰えさせる恐れのあるものだ。

耕作に適した土壌は縮小を続け、死にかけている。現代の農作物は病弱で、生き延びるためにこれまで以上に大きく肥料や農薬に依存しているが、これは土壌にとっての“死”を意味する。集約的な作物栽培も養分を土壌から収奪する。

2050年には、世界人口が100億人に増加するという予測もあり、食料需要の増加は必至となっている。その一方で、農業を支える土壌が壊滅状態に陥るのではないかと懸念されているのだ。

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最終更新:10/20(日) 13:10
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