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世界中でデモを繰り広げる環境団体は、アプリの活用と「組織の非中央集権化」で活動を加速する

10/20(日) 15:10配信

WIRED.jp

世界各国の政府に気候変動対策を求める環境団体「エクスティンクション・リベリオン(XR)」が、2週間にわたるデモを各地で開始した。その活動が加速している背景にあるのは、メッセンジャーアプリをはじめとするコミュニケーションツールの積極活用と、組織の非中央集権化によって素早く末端まで情報を伝えながら柔軟に動くという戦術だ。

ウォーターフォール型の情報拡散とは?

気候変動対策に関わる活動を巡っては、この4月以降さまざまなことが起きている。例えば、世界各国の政府に気候変動対策を求める環境団体「エクスティンクション・リベリオン」(XR)は、この4月に2週間にわたってロンドン市内の道路や橋を占拠した。そのあとの数カ月、XRのメンバーたちは通りや証券取引所で座り込みをしたり、ロンドン・コレクションやロンドン自然史博物館で死んだふりをしたり、大蔵省に偽の血を浴びせかけたりした。

こうした活動が、どうやら功を奏しているようだ。XRはクラウドファンディングや寄付によって100万ポンド(約1億3,000万円)の資金を集め、「気候非常事態宣言」を行うよう議会を説得したほか、世論の変化にも追い風となっている。

いまでは英国人の85パーセントが気候変動を心配しており、その4分の1は気候変動がわたしたちが直面する最も深刻な課題だとしている。もちろん、グレタ・トゥーンベリの演説や、彼女が主導した子どもたちによる学校ストライキが影響を与えたことも確かだろう。

こうした実績を追い風にしたXRが、「3つの要求」を手にロンドンに再び押し寄せてきたとしても驚きではない。その要求とは、気候非常事態について真実を語ること、市民議会を設置すること、そして温室効果ガスの排出量を2025年までに実質ゼロにすることだ。

XRは環境活動家たちとともに、ロンドン市内の12か所を2週間にわたり占拠しようとしている。道路封鎖や非暴力的な活動によって、ウェストミンスター橋など市内各所の道路で交通をさえぎるというのだ。

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最終更新:10/20(日) 15:10
WIRED.jp

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