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BMW M8いよいよ発売。それは8シリーズの真価を味わえるクルマだ

10/20(日) 21:12配信

GQ JAPAN

6月よりデビューしたM8。BMW最上位である8シリーズの中でもさらに最上位に位置するM8はグランドツアラーとしても、スポーツカーとしても、全く新しい魅力を持っている。その実力を幾度もBMWの試乗会に足を運んでいる自動車評論家、西川淳が確かめた。

【写真を見る】進化した新しい”M”!

待望の新型M8

M850i xドライブにポルトガルで初めて乗ったときのこと。エストリルのサーキットと郊外のカントリーロードで試したのち、ボクは8シリーズの開発陣にこう告げたものだった。

「確かに非常によくできたグランドツアラーではあるけれど、貴方たちが言うほど強烈なスポーツカーというわけではありませんね」。けなしたわけじゃなく、これでも褒めたつもりだった。エンジニアたちは一瞬けげんな顔を見せたものの、ほどなく立ち直って、理解力の乏しい生徒にもう一度言い聞かせるかのごとく、プレゼンテーションと同じ内容をことさら丁寧に語り始めた。

きっと、「そんなことは分かっているんだよ」、という思いを表情から読み取ったのだろう。開発担当の説明を横で聞いていたひとりのエンジニア、その前の夜ディナーで同席となりクルマ話で盛り上がったM担当、が、ボクにこう耳打ちした。

「M8を待ってくれ」。その様子から内容を察したのだろう。8シリーズの開発陣さえ真価はM8で分かるとばかりに、頷いた。

ルックスから漂う存在感

思い返せば8シリーズのデビューは昨年(2018年)のル・マン24時間レースだった。それもGTEクラスのレーシングカーM8GTが8シリーズとして先に走り始めたのだ(会場においてThe 8の世界初披露もあった)。

要するにBMWの開発陣は、新型8シリーズを単なるビッグクーペネームの復活ではなく、また、6シリーズの後継でもなく、まったく新しいスポーツカー&グランツアラーとして発表したかった、というわけである。こんどの8シリーズは、豪華なGTだけれども、根っこはスポーツカーなのですよ、と……。

そして、2019年9月。再び(否、8シリーズコンバーチブルの試乗会も途中であったから3たび)ポルトガルにやってきた私は、ようやく待望のM8と対面することになった。

ボディサイズはM850iとさほど変わらない。けれども、大きく口を開けたバンパーグリルや4本出しの大きなマフラーエンド、大径タイヤから見える巨大キャリパー、などなど、大大大づくしで明らかにノーマルモデル(といってもMパフォーマンスモデルだが)とは異質のオーラを放っている。なかでもコンペティションという625psのグレードはグリルやモールがグロスブラックに塗られていて、いかつい。路面への四肢の構えからして違って見えるのだ。
 
試乗会場はアルガルヴェのサーキットとその郊外路だった。スーパーカーの試乗会でよく訪れる地でもあったから、M8の実力のほどを知るには最適の場所でもあった。

試乗車はM8コンペティション。クーペだ。スペックはM5と同じ、とはいえ、パワートレーンの搭載位置ははるかに低いし、そもそもクーペだから重心位置も低い。サーキットではより楽しめるに違いない。

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最終更新:10/20(日) 21:12
GQ JAPAN

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