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ご褒美はいらない。子どもの本物のやる気を引き出す方法

10/21(月) 20:01配信

ライフハッカー[日本版]

息子のスマホを取り上げたら、しばらくはおとなしくしてた。でも、3日もすると、また口答えや下品な言動をするようになって。

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なぜ、あいつは学ばないのかね。まったく理解不能だよ。

前夫が、13歳になる私たちの息子についてこう嘆きました。

彼のフラストレーションにはまったくもって共感です。子どものしつけに伴うエンドレスな徒労感は、親にとっては拷問にすら思えることがあります。

与えた罰則の重みがすぐに彼らの脳に刻まれず、また同じ過ちを犯してしまうのはなぜなのでしょう。

また、「正の強化」と呼ばれる、褒めて伸ばす子育てが、よい行動を促すように働かないのはなぜなのでしょう。

重要なのはモチベーションの種類だった

その答えの一部は、私たちが植え付けようとしているモチベーションの種類に関係しています。

私たちが子どもをしつけるとき、外的なモチベーションを促すことが多いように感じます。

外的動機付けとは
具体的にいえば、罰則も正の強化も、どちらも結果にもとづくモチベーションに過ぎません。

心理学ではこれを、「外的動機付け」と呼びます。このような報酬にもとづくモチベーションは人生のあちこちに存在していて、パワフルな動機付けとなり、望み通りの結果をもたらす可能性はあります。

たとえば私たちが税金を払うのは、未払いで政府から罰金を取られるのが嫌だから。

でも子どもたちには、罰を受けたくないからという理由やご褒美が欲しいからという理由ではなく、自らの意思で行動を変えてほしいと私は思うのです。

内因性動機付けとは
私が望むモチベーションは、心理学では「内因性動機付け」と呼ばれています。

内因性動機付けとは、その名の通り内側から湧き出るモチベーションであり、特定の行動と引き換えにご褒美をもらうこととは異なります。むしろ、その行動自体が報酬となるのです。

ご褒美がなくても動けるやる気を出すために
子どもが成績を上げたいと思うモチベーションを例にとります。

成績に応じてお金やその他の報酬を与えるというのは、外的動機付けに当たります。子どもはAを取ろうとやる気を出すかもしれませんが、それはあくまでご褒美が目当ててあり、成績そのものを上げることに興味はありません。

一方、内因性動機付けであれば、彼らは学習による達成感や内容そのものへの興味から、懸命に勉強するようになります。

心理学を研究するVanessa LoBue教授は、Psychology Todayの記事において、内因性動機付けのためには、報酬をなくすのではなく、戦略的な使い方が必要であると述べています。

内因性動機付けを促すために、すなわち、学習や利他そのものが面白いと思える子どもに育てるうえで、報酬という戦略は間違いになりかねません。

ただし、報酬が完全に悪いわけではありません。

たとえば私は、トイレトレーニング中の息子に対し、うまくトイレに行くことができたらご褒美にジェリービーンズを与えていました。

便器の中におしっこをすることに対して、内因性動機付けを教えることは必ずしも必要ではないと考えたからです。それは誰しも、いつかは学ぶことですから。

好きでやっていることにご褒美は不要!
また、すでに内因性動機付けが染みついていた行為に外的な報酬を与えるのは避けましょう。

これは「過剰正当化効果」と呼ばれ、もともと好きでやっていたことが急に仕事のように感じられ、内因性動機付けが低下してしまうという現象です。

その一例が、E.L. Deci氏の論文のケースです。

研究グループは、被験者にパズルをしてもらい、その半数に途中からお金を渡しました。

その結果、お金をもらったグループはそうでないグループよりもモチベーションが下がりました。お金をもらわないグループのほうが、純粋にパズルを楽しんでいたと考えられます。

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最終更新:10/21(月) 20:01
ライフハッカー[日本版]

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