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災害時の停電、避難場所としても活躍するクルマの条件とオススメ車種

10/21(月) 19:17配信

Auto Messe Web

100V電源を備えるハイブリッド車とPHVの存在感

 日本は言うまでもなく、地震、災害大国だ。東日本大震災、中越地震、熊本地震、そして今年の9~10月の台風15号、19号の甚大な被害を目の当たりにすれば、それが痛いほど分かると思う。では、災害時、自身でどうやって身を守るか、災害を乗り切るのか。その対応策のひとつが、クルマ、愛車の活用である。さらに、最近は発電機が身近になって燃料を卓上コンロで使用するカセットボンベタイプも登場している。

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 そう、クルマは自分だけの避難所になりうるということ。水没、大きな損傷なし、という前提だが、エアコン、ラジオ&TV(装着車)完備で、スマホの充電、そして仮眠も可能な雨や風をしのげるプライバシー空間となる。ガソリン車ならいつも満タン、電動車なら常に満充電しておくべきなのも、うなずけるはずだ。

 2モーターHV車の一部には、AC100V/1500Wコンセントを備えたクルマもあり、車内外で1500Wまでの家電品を使える点も、災害時のみならずアウトドアなどで注目すべき便利ポイントといえる。アルファード&ヴェルファイアHV、ノア&ヴォクシーHV、オデッセイHVといったHVミニバンなら、AC100V/1500Wコンセントと車中泊も可能な室内空間の両方を併せ持つことになる。RAV4 HV、ハリアーHVなどのHV SUVも同様にAC100V/1500Wコンセントを持ち、災害時の悪路にも強い走破性が手に入る。

クルマに蓄えた電気を家に供給できるV2H

 が、さらにもう一歩踏み込んだ、クルマの災害時の使い方がある。それは、PHV、PHEV、EV、FCVの外部給電機能だ。災害時に停電した場合、照明、冷蔵庫、炊飯器からデスクトップパソコンなど、電気製品は使えなくなる。夜は真っ暗、食料を冷やすこともできない。固定電話も今は電源が必要で、停電すると使えなくなるのも困りものである。そんな最悪の事態に光明をもたらしてくれるのが、くりかえすが、PHV、PHEV、EV、FCVの外部給電機能だ。

 例えば、災害時にもっとも威力を発揮するクルマの1台として挙げられる、三菱アウトランダーPHEVは、スマホの充電はもちろん、コーヒーメーカー、ホットプレート、ドライヤーなどが使えるAC100V/1500Wコンセントを車内2ヶ所に装備。さらにV2H(Vehicle to Home)という機器を家に備えることで、アウトランダーPHEVや日産リーフなどEVに蓄えた電気を家庭で使えるようになる。

 そんなアウトランダーPHEVの場合、満充電の状態で一般家庭の最大約1日分、エンジンでの発電を組み合わせれば、ガソリン満タンで最大約10日分の電力量を供給可能。三菱自慢の悪路走破性、車中泊も可能なシートアレンジ性を含め、まさに災害時にも絶大なる威力を発揮してくれることになる。

 また、トヨタのプリウス、プリウスPHEVも災害時に活躍してくれる1台だ。プリウスに用意されたAV100V/1500Wコンセントは、車両の走行機能を停止した状態で「非常時給電モード」を使うことができる。ビーグルパワーコネクタを使えば、EVモード、HVモードでの外部給電も可能になる。ガソリン満タンなら、HVモードでの給電を100時間以上使うことも可能となる。

 東日本大震災の際、トヨタのストロングHV、100V/1500Wコンセントを備えたエスティマHVが全国から集められ、東北に明かりをともした話は今でも語り継がれるエピソード、HV車の災害対応機能なのである。

 もちろん、日産リーフなどのEVも災害時には頼りになる存在だ。最新の大容量バッテリー搭載のリーフe+(62kWh)であれば、家庭の1日あたりの使用電力量が12 kWh(平成31年環境省データ)とすれば、 満充電状態で約4日間の家庭への電力供給が可能。4日目に電気が復旧すれば、充電&走行もできるわけだ。

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最終更新:10/21(月) 20:29
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