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1時間だけ寝るのと徹夜するのと、どちらがいいの?

10/21(月) 21:30配信

フィガロジャポン

少し寝るか、まったく寝ないか。パーティの後や翌朝までに仕上げなければならない仕事が入ってしまった時、誰もが悩まされる難問だ。3人の睡眠の専門家に意見を聞いた。

不眠に悩む人が、ぐっすり眠るために試したいこと。

午前4時。友人との会話や音楽に夢中になって、モスコミュールのグラスを重ねていると、つい時計に目を配るのを忘れてしまうもの。ただ、翌朝は6時45分に起床しないといけない。「いまから寝るとかえってよくないのでは?」心の声がそうささやきかける。

「夜更かしをした後で少し寝ようという時に厄介なのが、睡眠慣性(睡眠酩酊ともいう)です」と、神経科医でピティエ=サルペトリエール病院睡眠障害科ディレクターのイザベル・アルニュルフ医師は言う。「眠る時間があまりないと、眠りに落ちてすぐ深い睡眠に達しても、深い眠りの途中で覚醒するのは困難。そのため、起きた時に混乱が生じます」。それでは、少しでも寝たほうがいいのか、まったく寝ないほうがいいのか? 専門家の回答を紹介しよう。

体内時計を尊重する。

寝る? 寝ない!? 「どちらも最善ではありません」とアルニュルフ医師はきっぱり。いずれにしても身体にいいことではない。人間に必要な1日の睡眠時間は平均8時間といわれる。睡眠には、浅いノンレム睡眠、深いノンレム睡眠、レム睡眠など複数のステージがあり、夜間の睡眠中にこれらの段階を経ることで身体と脳は疲労から回復する。クレテイユのアンリ・モンドール大学病院睡眠科のフィリップ・ボーリユ医師は次のように解説する。「深いノンレム睡眠の間には細胞が再生され、身体にとって必要なホルモンが分泌されます。逆にレム睡眠中は、記憶の定着、感情の整理が行われます。夢を見るのもこの状態の時です」。要するに、睡眠時間が短いほどこうした睡眠の効果も減ることになる。徹夜をした場合は、睡眠効果はもちろんゼロというわけ。

とはいうものの「たとえほんの少しであっても眠れば、睡眠不足の軽減にはなります」と時間生物学者でカーン大学ユニテ・コメット・ディレクターのドクター・ダミアン・ダヴェンヌは言う。ではさっそくとひと眠りする前に、いわゆる体内時計が乱れないよう、いくつか基本的なルールを押さえておこう。

「人間は通常、朝の6時から7時頃に起床するようプログラムされています。この時間を過ぎてから寝ると、体内時計に間違った信号が送られ、その後しばらく朝の起床が辛くなります」とダヴェンヌ医師は説明する。

身体のリズムを崩さないためには、体内時計に合わせることが大切、とダヴェンヌは続ける。「睡眠にはサイクルがあり、1サイクルはおよそ90分です。サイクルの途中の深い眠りの状態から目覚めるには、覚醒状態まで浮上するために多大な労力がいります。反対に、サイクルの最終段階であるレム睡眠の場合は、脳がすでに活動状態にあるので楽に目覚めることができます」。ゆえに、体内時計が狂わないように、1時間半、3時間、4時間半という具合に、睡眠時間を90分単位で取るようにするといい。

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最終更新:10/21(月) 21:30
フィガロジャポン

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