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新型カローラの進むべき道は正しいのか? ライバルは身内にアリ!(セダン試乗記)

10/21(月) 21:11配信

GQ JAPAN

日本向けにアレンジした3ナンバーボディ

2018年6月に投入されたハッチバックの「カローラ スポーツ」に続き、カローラの4ドア セダンとワゴンが9月17日に発表された。1966年に誕生し、ニッポンのモータリゼーションを牽引してきた大衆車の代名詞にして、販売累計台数4750万台を誇る世界一のベスト・セラー・カーの12代目の登場である。

その新型カローラの試乗会が10月上旬、横浜で開かれた。今回からセダンからはアクシオというサブネームがはずれ、単にカローラに、ワゴンはフィールダーからツーリングに改名している。ここでは主にセダンのカローラについて報告する。

海外版のサイズが大きくなりすぎた、というわけで、国内向けカローラは2006年発売のカローラ アクシオ以来、5ナンバー枠の国内専用モデルになっていた。これまでヴィッツ用をベースにしていたプラットフォームを、新型は現行プリウスとともにデビューしたTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)にあらためたのが目玉だ。

これにより、リアのサスペンション形式ひとつとっても、トーションビームからダブルウィッシュボーンへと、飛躍的に進歩したのである。

意外や、と、筆者は思ったのですけれど、新型カローラも国内専用で、海外版よりホイールベースが60mm短い。2640mmという数値は、カローラ スポーツ(ハッチバック)と同じ値で、つまりカローラ(セダン)もカローラ ツーリング(ワゴン)も、国内仕様はプラットフォームがハッチバックとおなじなのだ。

逆にセダンとワゴンの海外版は60mmホイールベースが長い。これが何を意味しているかというと、つまり海外版カローラは現行プリウスと同じホイールベースなのである。カローラ スポーツはショート・ホイールベースにしてキビキビ感を出す。と、同時に日本のユーザーの使い勝手をおもんぱかって、全長の短い日本専用モデルのベースにしているのである。

「カローラは、常にその時代のお客様のニーズ、地域のニーズに合わせ、変わることをいとわず開発してきたクルマ」という上田泰史(うえだ・やすし)チーフエンジニアのことばがメディア向け資料内でも紹介されている。

海外版カローラ比、セダンは135mm、ワゴンは155mm、それぞれ全長が短い日本専用モデルを、市場に合わせた丁寧で親切な仕事と考えるか、それとも海外版と一緒でいいじゃんととらえるか、興味深いテーマではあるまいか。

上田チーフエンジアによると、このサイズには根拠がある。それはプリウスが3代目で5ナンバーから3ナンバーへと拡大したにもかかわらず、たいへんよく売れた。その3代目プリウスにならって、全幅1750mm、全長4.5m以下という数字が導き出されたという。そして、TNGAを採用した結果、まったく異なるクルマをもう1台つくっていた従来に比べ、大幅に仕事量を省略できたそうだ。

というわけで、新型カローラの全長×全幅×全高は4495×1745×1435mmと、先代よりは確実に大きくなったけれど、海外版より135mm短くて35mm狭い専用ボディに仕立て直された。ドアミラーの取り付け位置を工夫することで、ミラー格納時の車幅は従来型と同等を実現した、というのは細かいジマンのうちのひとつである。

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最終更新:10/21(月) 21:11
GQ JAPAN

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