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【ラグビーW杯】若きエース・姫野和樹が夢の8強から得た課題と自信「壁は高い。ただ自信持っていい」

10/21(月) 6:53配信

THE ANSWER

4年後の23年フランス大会はリーダー自覚「チームの中心としてやっていかないと」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝の第4試合が行われ、日本は南アフリカに3-26と完敗。初の決勝トーナメントで早々に散った。史上初のベスト8進出まで日本を牽引した若きエース、NO8姫野和樹は試合後、「本当に最高でしたね」と充実の笑顔を浮かべると同時に、「この経験を糧にして、チームとしても個人としても強くならないと」と今後に向けての課題を語った。

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 試合終了直後には頬を濡らした涙も、ミックスゾーンに姿を現した時には、大きな笑顔に変わっていた。「本当にいい雰囲気だったし、日本中がラグビーっていうスポーツで一つになる、そういうのを感じました」。25歳。初めて出場したW杯ではプール戦は4戦全てで80分間戦い抜いた。得意のジャッカルで何度も流れを引き寄せ、A組1位通過に貢献。日本が目標とするベスト8進出を叶えた。

 だが、準々決勝で対戦した南アフリカに、ティア1国の底力を見せつけられた。相手にミスが続いた前半こそ、日本は3-5と僅差で折り返したが、後半にジワジワと差を広げられ、ノートライでの敗戦。「南アフリカは本当に強いチームでした。競った場面、ブレークダウン、モール、スクラム、全てのところでハイレベルでした。今日は全ての部分で本当に負けてしまった」と脱帽するしかなかった。

 9月20日の開幕戦以来、フィジカルと球際の強さを存分に発揮。海外メディアが選ぶ週間ベスト15にもたびたび選出された。姫野のジャッカルに気を付けろ――。徹底マークされた25歳はこの日、持ち味を出し切れずに5試合目で初めて途中交代。「ボールキャリーの部分でなかなか前に出られなかった。ダブルタックルを喰らっても前に出られるくらい強くならないといけないと思いました」と、世界トップのレベルを感じた。

明確になった、目指すリーダー像「背中で引っ張るリーダーに」

 今回のチームでは年少グループながら、思い切りの良さでリードした。所属するトヨタ自動車でも主将としてチームを率いるが、今大会を経て、目指すリーダー像が明確になった。

「やっぱりグラウンドで常に先頭に立って引っ張ってくれているリーチさんのリーダーシップ。リーチさんの背中を見ているだけで本当に元気になる。僕もそっちのタイプだと思うので、そういったリーダーになりたいなと思いますね」

 4年後の2023年W杯フランス大会では「いい年になっているだろうし、チームの中心でやっていかないといけない」と自覚を持つ。そして、ベスト8入りを達成した今大会を「日本ラグビーの新たなスタート」として位置づけ、「4年後はベスト8以上を」と早くもその目は未来を捉えている。

 もちろん、負けたことは悔しい。それでもW杯を目指して積み上げた合宿、そしてW杯期間中に得た自信が消えることはない。

「越えなきゃいけない壁はもっともっと高いですし、もっと成長しないといけない。ただ、自信を持ってもいいと思うし、胸を張ってトヨタに帰りたいと思います。本当にチームメートやスタッフのハードワークを誇りに思うし、胸を張って、自信を持って、次の大会に行きたいなと思っています」

 2023年までの4年間。よりスケールが大きく、よりエキサイティングな選手に成長する時間はたっぷりある。

THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato

最終更新:10/21(月) 6:53
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