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【ラグビーW杯】愛された「具くん」 選手が名場面に選んだ具智元の絶叫「日本のために戦っている」

10/21(月) 17:33配信

THE ANSWER

韓国出身PR具智元が日本を支えた、「ワンチーム」の象徴シーンに流大「胸に来る」

 ラグビー日本代表が、ワールドカップ(W杯)準々決勝、南アフリカ戦での敗戦から一夜明けた21日、都内で記者会見。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)、リーチ・マイケル主将ら代表31人が揃った。選手たちは今大会でのベストプレーを問われ、SH流大は「具くん」こと韓国出身のPR具智元の雄叫びシーンを挙げた。

【動画】ワンチームで押し込んだ…「具くん」魂の絶叫、「日本のために戦っている」と流大が語る具智元の雄叫びの実際の動画

 躍進を支えたのはFW陣だった。第2戦の世界ランク2位(当時)アイルランド戦。6-12の前半35分だった。フロントローで体を張り続けたPR稲垣啓太は「前半35分、相手ボールのスクラムをターンオーバーしたシーン。ティア1相手にできるなと証明できた」と振り返る。強豪国に劣らない頑丈なスクラム。この時、稲垣と同じPRで最前線に立っていたのが、具智元だった。

 17年から代表に加入した韓国出身の25歳。元韓国代表の具東春さんを父に持ち、中学時代に来日。日本文理大付属高、拓大と日本で実力を磨いた。17年11月に日本代表初キャップ。2つの祖国を背負い、赤と白のジャージをまとって日本のために泥にまみれた。アイルランド戦で示したスクラム。自信を深めた瞬間、メンバーと喜びを分かち合った。SHとして攻撃の起点となった流も、このシーンをベストプレーに挙げた。

「僕も同じく、スクラムで押した時の具くんの雄叫びだと思います。具くんは自己表現することは、あまりしない選手なんですけど、あのスクラムに懸けていた。具くんのスクラムを見た時は胸に来るものがありましたし、具くんが本当に日本代表のために戦っているというふうに凄く感じたので。具くんだけじゃなくてFW全員ですけど、本当に感謝しています」

 ともに歯を食いしばった稲垣も「FWの喜び、BKが駆け寄ってくれた時の一体感は忘れられない」と話す。今大会、具智元は1次リーグ最終戦のスコットランド戦で脇腹を負傷し、前半で負傷交代する際には男泣き。チームのためにフィールドに立ち続けることができず、無念さが表れた。

 南アフリカに敗れた後、初のW杯を終えた具智元は「2年間、このチームでやらせてもらった。みんなハードワークして、この大会のために準備してきたことが出せたと思うので、うれしい」と笑うと「凄くいいチームだった」と充実感をにじませていた。外国出身選手が多数いた日本代表。同じ夢を見据え、ともに「ワンチーム」で戦った日々は色あせない。

THE ANSWER編集部

最終更新:10/22(火) 7:37
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