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マルイや蔦屋家電が店で商品を“売らない”ワケ

10/21(月) 5:42配信

東洋経済オンライン

「ネット販売が成長し、リアル店舗は衰退する」といわれて久しい。そんな中、新たなリアル店舗の動きが生まれている。
マーケティング戦略コンサルタントであり、『売ってはいけない』の著者でもある永井孝尚氏によると、「ネットが当たり前になったおかげで、“リアル店舗2.0”とも呼ぶべき新たな潮流が生まれている。キーワードは『売らない店舗』だ」という。そこで、新しいリアル店舗のあるべき姿を語ってもらった。(本記事は、同書の一部を再編集したものです)

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■リアル店舗は、もうオワコン? 

 「買い物はスマホ」という人は多いだろう。わが家も、買い物の大半はネットだ。幅広い商品を選べるし、翌日には届く。店から持ち帰る必要もない。しかも安い。

 私は夏用のTシャツもネット注文だ。好きな色を選び、好きな刺繍にネームを入れて、自分好みのTシャツに仕上げることができる。

 こんな時代なので、「もう店で売るのは無理……」と思う店があってもおかしくない。だが、現実には、ネット普及でリアル店舗の新しい可能性が生まれている。

 あえて店で売らないのだ。売ることにこだわっていると、これはなかなか気づけない。

 GUが昨年、原宿にオープンした商品を売らない次世代型店舗「GUスタイルスタジオ」に、実際に行ってみた。

 「次世代型店舗」という割には、意外と狭い。大阪・心斎橋にある超大型店と比べて1/3の面積。でも、品ぞろえはほぼ同じだという。それもそのはず、この店は試着専門の店なのだ。気に入った服はスマホで買う。

 準備は簡単。スマホにGUアプリを入れて、ユニクロのネット販売で使っているIDでログイン。これだけだ。

 早速、店でいい感じのTシャツを見つけた。Tシャツのタグに印刷されたQRコードをアプリで読み取り、その場でアプリから注文。これで決済は終了である。

 翌日、自宅にTシャツが配送された。レジに行列してお金を払い、家まで商品を持ち帰る必要はない。

■実店舗の強みとネットの強みの相乗効果を狙う

 GU側にとっても、「店は試着のみ。販売はネット」と割り切ることで多くのメリットが生まれた。

 店には見本の服だけ置けばOK。商品在庫は不要。狭い店でも、フルラインをそろえられる。広いスペースが必要ないため、原宿のような一等地でも、低コストで店を出店できる。

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最終更新:10/21(月) 5:42
東洋経済オンライン

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