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「MBAで学んでも結果が出ない人」の残念な理由

10/21(月) 5:42配信

東洋経済オンライン

ロジカルシンキング、戦略論、マーケティング手法など、MBAで学ぶコンセプトには、先人たちが培ったビジネスを成功させるエッセンスが詰まっている。しかし、これらを学んでも結果が出せない、あるいは逆効果を生むことも少なくない。
『ダークサイドオブMBAコンセプト』を上梓した、日本最大級のビジネススクール、グロービス経営大学院で教鞭を執る嶋田毅氏が、うまく使いこなせない人がいる理由を解説する。

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■経営学の泰斗、ミンツバーグの苦言

 一時期、アメリカで「MBA不要論」「MBA有害論」が提唱されたことがあります。その先鋒となったのはマサチューセッツ工科大学の著名教授、ヘンリー・ミンツバーグです。『マネジャーの仕事』や『戦略サファリ』といった著書でも有名なマネジメント論の泰斗です。

 彼は以下のような趣旨のことを述べました(筆者が多少「翻訳」しています)。

 「実際のビジネスは複雑なものであるのに、MBA教育はビジネスを単純化しすぎて教えている。それでは現場で通用しない」

 「マネジメントをやったことのない人間に『マネジメントができる』と錯覚させ、実際に『勘違いした人間』を大量にマネジメントのポジションに送り込んでしまった」

 これらの意見は、完全には同意できないまでも一面の真実があり、それゆえに多くの人々の支持を得ました。

 ただ、勘違いしてはならないのは、ミンツバーグをはじめとするMBA懐疑論者も、MBAで教えている経営学そのものを否定してはおらず、むしろ正しく学ぶべきだと言っていることです。

 例えば、ビジネスをするのであれば、会計やファイナンスといったお金の知識は必須ですし、あるいはマーケティングや戦略論、リーダーシップ論などを知らないわけにはいきません。これらは長年の研究やコンサルティングの実務などから導き出されてきた先人の知恵の結晶であり、それを有効に活用したほうが、やはりビジネスで結果を出しやすいからです。

 また、自然科学の法則ほどの普遍性はないまでも、多くのコンセプトは万国共有で使えることから、グローバル化するビジネスシーンにおいて、ビジネスの共通言語としてこれらを使いこなすことは、やはり必須なのです。

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最終更新:10/21(月) 5:42
東洋経済オンライン

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