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有能な上司ほど「部下に期待しない」理由

10/21(月) 15:00配信

東洋経済オンライン

研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「その仕事、誰かに任せなさい!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

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■部下に「仕事を任せない」のは効果的なのか? 

 「仕事を任せる」というテーマで、部下を持つビジネスマン向けに研修をすると、多くの皆さんがこうおっしゃいます。

 「任せられる部下がいないんです」

 詳しく聞いてみると、「部下はいるのですが、彼・彼女らが未熟すぎるので、任せるレベルにない」というのです。

 これは本当によくあるケースで、仕事を任せたいのはやまやま、部下を目の前にして、「この子に任せろと言うんですか?」という気持ちになっているわけです。

 「ダメな部下」の方が、任せるのは難しい。それは事実です。

 「デキる部下」なら、あなたの任せ方が雑でも、動機付けが下手でも、何とかやってくれる可能性は高くなります。

 「ダメな部下」「デキない部下」に任せようとすると、なかなかうまくいきません。そのため、「自分の部下がデキるヤツだったら……」と、どうしても上司は部下への不満がつのってしまいます。

 ちなみに「任せる」ことをテーマにしたビジネス書を開くと、「任せるべき部下を選べ」というアドバイスが目につきます。これは効果的な方法なのでしょうか? 

 部下を選ぶことができたなら、こんなに簡単なことはありません。

 デキる部下だけを選んで任せれば、うまくいくに決まっています。

 しかし、現実には、上司は部下を選べないことがほとんどです。
「部下は上司を選べない」とよく言いますが、逆もまた真なりです。

 にもかかわらず、多くの上司は仕事を任せる前から「任せられる部下がいない」と諦めてしまっています。

 部下を目の前にして、

“責任感がない”
“意識が低い”
“やらされ感が強い”
“やる気がない”
“何度言ってもやらない”
“能力が低い”
 さまざまな理由をつけて、「この部下には任せられない」と半ば諦め、「もっといい部下をよこしてくれたら」と淡い願望を抱いたり、「なんでオレの部下はダメなやつばかりなんだ」と嘆いたりします。

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最終更新:10/21(月) 15:00
東洋経済オンライン

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