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日本共産党が天皇陛下「即位の儀」を欠席 秋篠宮殿下から影響を受けたのか

10/21(月) 11:00配信

デイリー新潮

 10月22日に宮中で行われる「即位礼正殿の儀」など一連の儀式を欠席すると、日本共産党の小池晃書記局長が9日の記者会見で明らかにした。「国民主権と政教分離という憲法の原則に反する」というのがその理由だ。もともと、「天皇制の打倒」を強く主張していた同党は、2004年に綱領を「天皇の制度は憲法上の制度」と改定している。5月1日には、天皇陛下のご即位に共産党は祝意を示し、6月4日付の機関紙『しんぶん赤旗』紙面で志位和夫委員長は、女性・女系天皇に賛成すると発言していた。それでも、今回は欠席するという。分かりづらくないか。

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 そもそも共産党は、天皇制を“目の敵”としていた。1932年に作成された網領(32年テーゼ)では、「(天皇制は)国内の政治的反動と一切の封建制の残滓の主要支柱」「(天皇制)その粉砕は日本における主要なる革命的任務中の第一のもの」と記載している。

 終戦後の1945年12月には、東京で戦争犯罪人の責任を追及するデモを開催。昭和天皇、香淳皇后などを名指しで批判した。

 もっとも61年の綱領では、“(天皇制を)粉砕”という文字が消えた。その一方、「天皇は、アメリカ帝国主義と日本独占資本主義の政治的思想的支配と軍国主義復活の道具となっている」と規定した。この時点では、天皇制は廃止すべきという立場をとっている。

 昭和天皇が崩御したとき、『しんぶん赤旗』紙上で、宮本顕治議長は、昭和天皇を徹底的に批判。『日本歴史上最大の惨禍もたらした人物』『暗黒政治と侵略戦争の責任者』『対米従属の国家体制の「象徴」』といった見出しが連日おどった。

 ところが、不破哲三前議長が主導した2004年の綱領改定では、それ以前の綱領にあった、「君主制の廃止」という表現を削除。理由については、今年6月4日付の『しんぶん赤旗』で、志位委員長はこう述べている。

「日本国憲法第4条が、天皇の権能について、『天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない』と明記していることです。世界に、『国政に関する権能を有しない』――統治権にかかわる権限を一切もたない君主というものは、存在しません。天皇を、いかなる意味においても君主と呼ぶことはできないのです」

 さらに、04年綱領では、「天皇の制度は憲法上の制度」と明記した。

「天皇の制度は、憲法上の制度であり、即位や慶事、弔事などのさいには儀礼的な敬意をもって対応するということです。私自身、現天皇夫妻に長女が誕生したときには祝意をのべましたし、現天皇の即位にあたっても祝意を表明しました。党の綱領で、天皇条項もふくめて現行憲法の『全条項をまもる』という態度を表明している以上、憲法上の制度である天皇の制度に対して、儀礼的な敬意を払うのは当然だと考えています」(志位委員長)

 事実上、天皇制を認めたわけである。ならば、即位の儀に参加しても良さそうなものだが……。

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最終更新:10/23(水) 9:55
デイリー新潮

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