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小林よしのり氏がなんと「安倍首相に期待」!? 明日の「即位礼正殿の儀」で考えたい「皇統問題」

10/21(月) 8:33配信

週刊SPA!

 明日、10月22日は「即位礼正殿の儀の行われる日」として祝日になっている。だが、当初予定されていた天皇陛下の即位を記念するパレード「祝賀御列の儀」は、台風19号への対応が優先され、延期となった。

 思い起こされるのは、今年の5月1日午前0時に「令和時代」を迎えた瞬間の街の景色だ。東京・渋谷では若者たちがスマートフォン片手に「令和! 令和!」と一斉に連呼し、大阪・道頓堀では警察官の”戎橋封鎖”も虚しく川に飛び込む人の姿も。

 また、新元号「令和」が発表された4月1日からは、テレビのどのチャンネルでも「令和」の話題ばかりだった。

 明日もこのような祝賀ムードに包まれるだろうが、パレード自体は11月10日に改めて行われる。今回の政府の対応について、『天皇論』や11月8日に発売される『ゴーマニズム宣言 2nd Season 第3巻』などの著作で、積極的に皇室や皇統問題への提言・議論喚起をしてきた漫画家の小林よしのり氏はこのように評論する。

「日に日に台風の被害がどれほど甚大だったかが見えてきています。被災した方々が、普通の日常を取り戻すのにどれだけかかるかわからない状況です。おそらく、天皇陛下は『このようなときにパレードをして祝賀を受けることはあまりにも心苦しい』とおっしゃったのではないでしょうか。そして、それは陛下のお気持ちとして容易に推測できます。なぜなら陛下は常に『公』のことを考えてらっしゃるわけですから。それを受けて政府が延期を決定したならば、今のところ皇室に対してちゃんとした態度を取っていると思いますね」

 さて、11月に延期されたパレードだが、いったいどれぐらいの人が詰めかけるのだろうか? 平成2年(1990年)に行われた平成期の即位パレードでは、およそ11万7000人が沿道に詰めかけた。今年の5月4日の即位を記念した皇居参賀では、東京の最高気温は24・8度まで上がるなか、14万1130人が訪れたことを考えれば、11月10日のパレードのコースである皇居から赤坂御所まで、相当の人出が街頭を埋め尽くすことになるだろう。

 ただ、明日の10月22日も「お祝い」としてさまざまなことがある。まず、東京都の慶祝事業の一環で、上野動物園や葛西臨海水族園、江戸東京博物館の常設展や都の庭園などが入場無料になる。そのほか、国や全国の自治体でも多くの施設で無料開放などがあるので、「令和」を改めて祝いながら出かけてみるのもいいだろう。

 そして、何よりも皇居で行われる「即位の礼正殿の儀」こそが最も注目だ。世界195か国や国際機関の元首・代表などを招待し(参加するのは180余り)、天皇陛下が即位を宣言する。そして、外国要人や全国各地の要職者、各界の代表者などを招いて行う「饗宴の儀」も予定通り挙行されるので、華やかな一日になることは間違いない。

 しかし、めでたいことづくしの皇室には不安が残っているのだ。

 この「即位礼正殿の儀」と「饗宴の儀」を三笠宮妃百合子さまは欠席、上皇陛下の弟の常陸宮さまについても、「饗宴の儀」は欠席すると発表している。いずれも96歳、83歳と高齢のため出席が難しいとのことだ。

 平成の間で生まれた皇族は、眞子さま、佳子さま、愛子さま、悠仁さまのみ(生年順)で、このうち現在の皇室典範において皇位継承資格があるのは悠仁さまのみだ。

 新しい時代の幕開けに水を差すといって議論を避けるわけにはいかない。不安要素とは、次の時代への皇位継承問題である。

 この皇統問題について、かねてより女性・女系天皇容認論の論陣を張っている小林よしのり氏は、なんと『ゴーマニズム宣言 2nd Season 第3巻』で「安倍首相に期待するしかないだろう!」と描いている。安保法制や天皇退位特例法など、さまざまな問題で安倍首相を強烈に批判してきた小林氏が、どうしたことだろう?

「安倍首相はかねてから、内心では『男系男子』に固執していました。ですが、今年、3月20日の参院での質疑応答で、国民民主党の大塚耕平氏からの旧宮家復活を推進しようという目論見が感じられる質問に対し、『男系継承の重みを踏まえながら検討』としながらも『さまざまな議論がある』としか応えませんでした。旧宮家復活に前向きな答弁をついにしなかったのは、重大な方向転換だと思っています」

 とはいえ、「安倍首相に期待する」と発言の裏には、このような心境があるようだ。

「わしはいろいろなところで描いたり発言してきましたが、安倍首相は天皇退位を妨害しようとしていたんですよ。それこそ、安倍首相のことを『逆賊』と描いています(笑)。このまま男系男子に固執していては、『天皇制廃絶のきっかけを作った逆賊』として歴史に名を残しますよ。では、せめて『男系いるいる詐欺』にこれ以上は惑わされず、女性宮家・女性皇太子を可能にして、皇位の安定的継承に道を開く最良の『レガシー』を残すべきです。でなきゃ、わしがとことん描いて、この恐るべき状況を後生に残してやりますよ(笑)」

 平成29年(2017年)6月に成立した「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」は、国会審議のなかで「皇位の安定的継承」を求める「附帯決議」を付して可決、成立した。

「附帯決議」には「政府は安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方の御事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること」「報告を受けた場合においては、国会は、安定的な皇位継承を確保するための方策について、『立法府の総意』が取りまとめられるよう検討を行うものとすること」と書かれている。

 今年3月18日、菅義偉官房長官は皇室典範改正について「ご即位された後、そんなに時間を待たないで」と発言しているため、明日の即位礼正殿の儀、11月14日から15日かけて行われる大嘗祭を経て何らかの動きがあるかもしれない。

取材・文/『週刊SPA!』編集部 写真(小林氏分)/植松千波

日刊SPA!

最終更新:10/22(火) 15:57
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