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グレタは 「操り人形」?─ だとしたら、その「糸」を握ろうとしているのは誰?

10/22(火) 16:00配信

クーリエ・ジャポン

投資家ソロスとツーショットは本物か、フェイクか

気候変動対策を強く訴えるスウェーデンの16歳、グレタ・トゥンベリ(以下、グレタ)。国連気候行動サミットなど、国際的な舞台で力強いスピーチを行い、その影響力と存在感は日に日に増している。

それに伴い、最初こそ彼女について報じることのなかった保守メディアも積極的に報じるようになった。先日、「なぜ、おじさんはグレタを嫌うのか」で述べた通り、一般的に保守派の政治家やメディアは、気候変動および彼女のメッセージや存在に懐疑的だ。なかには、彼女への軽視を通り越して罵詈雑言になっているケースもある。

たとえば、「精神疾患持ち」の「ナチスのプロパガンダ女優」「反ファシストのテロリスト」など。こういった猛烈な雑言の中に「ユダヤ系の億万長者ジョージ・ソロスとべったり」というのがある。

写真に仲睦まじく写っているのは、グレタと世界三大投資家の一人で億万長者のジョージ・ソロス。この画像はインターネット上で拡散されている。

拡散する人たちの中には「グレタの背後に黒幕がいるに違いない」という説を信じて疑わない人たちが少なくない。彼女は大人に操られているパペットにすぎない、16歳の少女が国際会議の場であれほどの発言権を得るなんて政治とお金が絡んでいるに違いない──と。

加えて、ジョージ・ソロス叩きの意図もあるだろう。ジョージ・ソロスは、富豪投資家であるほか反トランプ(米大統領)としても知られる人物。実際「反トランプ活動の資金を支えているのはソロスだ」とする主張は、保守派の鉄板の陰謀論である。

ところで、この画像を発信したメディアはどこなのか。AFPによると、フランスの独立系ウェブメディア「シークレットニュース」とのこと。発行日は19年8月28日となっている。
ただ、重要なのは、AFPがこのグレタとソロスのツーショットは「フェイク画像」だと報じていることだ。
これは、グレタがインスタグラムに投稿したもので、彼女の隣にいるのは元アメリカ合衆国下院議員のアル・ゴア(彼女はツイッターにも同じ写真を投稿をしている)。アル・ゴアといえば、環境問題の論客としても知られている。

写真に添えたコメントの内容は、彼が取り組んできた気候変動対策に対し、敬意と感謝の意を表するとともに「お会いできて光栄です」というもの。

グレタのスポークスパーソンがAFPに語ったところによると、この写真が撮影されたのは「18年の12月12日。ポーランドで開かれたCOP24(国連気候変動枠組条約 第24回締約国会議)時のもの」。どうやら、上述の「シークレットニュース」に掲載された画像は、アル・ゴアの顔をジョージ・ソロスに上書き加工したフェイク画像ということで間違いなさそうだ。

だが、火のない所に煙は立たぬ、とも言う。なぜ、グレタと左翼の権力者ソロスとの関係が疑われているのか。

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最終更新:10/22(火) 22:53
クーリエ・ジャポン

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