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”ユートピア”を作るための家具。ジャージー・セイモアの新作《ブリューラマ》が青山に。

10/22(火) 11:30配信

Casa BRUTUS.com

ジャージー・セイモアによる新作家具《ブリューラマ》シリーズを使ったエキシビジョン「Naughty, Happy, Poetry」展が、〈マジス東京ショールーム〉で開催中。セイモア本人に、そのデザインコンセプトを聞きました。

“鮮やかな青い惑星のもとにあらゆる色の者が同居し、現実を変容させ、群衆に幸福な帰結をもたらすための、学びの机”ーーBureau for the Study of Vivid Blue Every-Colour Inhabitations of the Planet, the Transformation of Reality, and a Multitude of Happy Endings.

ジャージー・セイモアによる新作家具シリーズ《ブリューラマ》は、2016年のミラノデザインウィークで発表された当初、上のような長いタイトルが付されていた。直線によって構成された、一見シンプルなフォルムのスツール、テーブル、シェルフ。それらのデザインは、セイモア自身の社会や時代に対する強い問題意識に根付いたものだ。

「ひとびとが集まり、お互いのキャラクターを尊重し合いながら、新しい世界を築くための話し合いを行う場となるような家具。それが、このプロジェクトの出発点でした。中央集権的なプロセスではなく、みなが公平な立場で、自分や集団の自治について議論できるようにする……そのための家具とはどんなものだろう? というのが、私が考えたことです。ラウンド状のテーブルは、それを象徴的に示したものです」(ジャージー・セイモア)

「もしこのスツールの斜めの脚が、一般的なフォルムの通りまっすぐ付いていたら、こうして取材には来ていただけなかったと思います(笑)。椅子としてはまっすぐでも何ら構わないんですが、このようにすることで使い手に、世界や、あるいはもう少し卑近なものごとについて話し合う気が生まれるのではないか、と考えたのです」

経済不安、環境問題、賃金格差。その他、あらゆる場面での不公正。この世界で実際に起きている諸問題に対する、ひとりのデザイナーとしてのコミット。それが形となったのが、この《ブリューラマ》シリーズだ。

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最終更新:10/22(火) 11:30
Casa BRUTUS.com

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