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2019年秋冬再注目の“ビーニー帽”、ハイブランドまでも…今季は生産数も向上

10/22(火) 22:20配信

エスクァイア

 9月も終わりに近づいてきたある日、「マーガレット・ハウエル」の2020年春夏コレクションのランウェイを、美しく背の高い真面目な表情のモデルたちが闊歩しました。身につけているのはオフホワイトのワイドパンツに、レモン色やティールブルーのオーバーサイズのワークシャツ、ライトウエイトパーカー、パンツの裾を靴下に入れたボックス型のスーツ(不思議とキマっています)など。そして頭には、リネンのビーニーが耳を出して乗っています。

【 写真集 】トレンド浮上の“ビーニー帽”を着こなすストリートスナップ集

 同じ光景が、翌週にミラノで行われたグッチのショーでも見られました。アレッサンドロ・ミケーレのトレードマークであるマキシマリズムは、鮮やかなブロックカラーにドキッとさせるような黒を差し色にしたことで絶妙に緩和され、さらにミッドナイトブルーや鮮やかな黄色や緑の小ぶりなビーニーが加わったことで、さらに角が取れたスタイルになりました(上の写真には、角があるように見えますが…笑)。

 2019年2月に行われたリカルド・ティッシ初のバーバリーのショーでは、レイブファッションを取り入れながらも伝統に敬意を表したものとなり、すでにこの流行の種を植えていました。キャメル色のスタイルには、そう、様々なトーンの茶色をした小さなウールのビーニーが合わされていたのです。

 耳上まで折り返した小ぶりのビーニーは、イギリスの漁師やペッカムのハウスパーティー、それに…フラットホワイト(きめ細かくスティームされたミルクが、濃厚なエスプレッソと極上のハーモニーを奏でるアレです…)を飲んで学者ぶりたい人たちの間ではおなじみのアイテムです。が、“高級”アクセサリーとして冬も夏も、男性も女性もランウェイで身につけるようになったのは最近になってからです。

 以前は、擦り切れたディッキーズに古着のスウェットシャツを着て、急いでタバコを買いに行くときにかぶるものでした…ですが今では、デザイナースーツやハンドメイドのシェットランドニットジャンパーとクロップドパンツと合わせるアイテムとなったのです。

 最新コレクションに、この“ビーニー”を取り入れたことについて、デザイナーのハウエル自身は次のように話しています。

 「帽子は、靴と同じようにスタイルのトーンを仕上げるアイテムです。だからこそトリルビーやパナマ帽、ベレー帽のように、クラシックを崩すアイテムを導入してきました。ビーニーも同様に柔らかく機能的なので、男女共にカジュアルなスタイルの仕上げにふさわしいものです」と。

 そして、「この夏のコレクションで使ったのは、リネンのビーニーです」と、彼女は付け加えてくれました。

 「男性は、流行や新生デザイナー、最新のスニーカーなどにとても敏感になりました。つまり、10年前などに比べ、服装選びに対してチャレンジ精神が旺盛になったということです」と、ラグジュアリーブランドを多く扱うイギリスの大手通販サイト「マッチズファッション」のバイヤー、ベン・カー氏は言います。

 「機能的かと言うよりも、全体的なバランスが大事。AMIのデザイナーのアレクサンドル・マテュッシは、よくビーニー(特に赤いビーニー)を着こなしています。ビーニーにはストリートの影響があるので、オーバーサイズニットやパーカーと合わせれば、多くの男性も着こなせるはずです」とも話しています。

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最終更新:10/22(火) 22:20
エスクァイア

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