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サラダチキンで無限ピーマンも! 元祖メーカー・アマタケ公認レシピを試してみた

10/22(火) 12:32配信

リアルサウンド

  ダイエットの味方サラダチキン。しかし、そのまま食べるのも、「サラダ」に混ぜるだけでも味気なくて続けられない。そんな全国のサラダチキンファンに朗報だ。ついに、サラダチキンの元祖メーカー・アマタケ公認レシピブック『アマタケ サラダチキンレシピ』(アマタケ著・ポプラ社)が出版された。時短レシピに常備菜、主食におつまみまで、サラダチキンを主役に据えて手軽に作れる、計53品のレシピが掲載されている。今回そのレシピから3品、実際に調理してみた。

[画像]実際に作ってみた

 サラダチキンに使われている鶏むね肉といえば、安価で手軽に入手できる家計と台所の味方的存在。脂身が少なくヘルシーで、高タンパク質なため、ダイエットや筋トレ中の定番食材としても支持されている。

 が、この鶏むね肉、いっきに高温加熱するとパサパサになってしまうのが難点。

 実際、テレビやインターネット上など、巷にはいかに鶏むね肉を柔らかく調理するか?のコツが溢れているのも頷ける。例えば、水に砂糖と塩を溶かしたブライン液に肉を漬け込み数時間寝かせておいたり、下味をつけた肉をフリーザーバッグに入れて低温調理したりする方法だ。が、疲れている時や忙しい時、すぐに食べたい時こそ、長時間の下ごしらえをパスしたいところではないだろうか。

 そこで活用したいのが、本書に展開されるサラダチキンレシピである。あらかじめしっとりジューシーに調理されているサラダチキンを使えば、加熱の手間と時間を省ける上に、旨味もたっぷりで一石二鳥。メニューのほとんどがわずか3ステップで完成するのも魅力。特別な調味料を必要とせず、調理時間も5分から15分程度。サラダチキンファンのみならず、忙しい人や料理初心者にとっても頼もしい助っ人になるはず。

 私も実際に本を手にして「まずは1品作ってみよう」のつもりが、手軽さに勢いづいて2品、3品と立て続けに作ってしまった。メインディッシュも常備菜も、苦労なく味が決まるから、作るほどに料理が楽しくなる。気がつくと、ワクワクしながら「次はシチューかな。お弁当用に作り置きもしておこうかな」とページをめくる手が進んでいたのだ。

 以下が私を虜にした3品だ。

 しっかりと味付けされたサラダチキンは、麺・米・パンと相性抜群。まずはボリューミーな品々が並ぶ「サラダチキンの主食レシピ」コーナーから、塩焼きそばを作ってみた。

 フライパンでごま油を熱し、手でほぐしたガーリック味のサラダチキンと野菜をちゃちゃっと炒め、レンチンした焼きそば麺を投入。しばし炒めた後に水・塩・鶏がらスープの素を混ぜ合わせ、胡椒パッパ!で完成。

 出来上がった塩焼きそばは、サラダチキンと鶏がらスープの素から繰り出されるダブルチキンエキスが麺に染み込んで、なかなかの濃厚さ。うっかり一気呵成に平らげてしまう美味しさだった。が、じつは私は「中華料理を見るとついお酢をかけたくなる症候群」。後半はお酢をぐるんと回しかけて、あっさりとこってりのナイスバランスを楽しんだ。もし、プレーン味のサラダチキンを使う場合は、ガーリックパウダーで味を補正すると良いだろう。

 お次は「サラダチキンのスープレシピ」コーナーから、「チキンクリームスープ」をチョイス。

 朝夕の風に涼しさを感じるこの季節、ふと、煮込み料理が恋しくなる。コトコト、ぐつぐつ、煮えるのを待つ間に読書の秋……と文学少女を気取りたいところだが、このレシピは「調理時間12分」。さて星新一の『ボッコちゃん』から何話読めるか? というショート・ショートな世界だ。にもかかわらず、市販のルーを使わずして小麦粉とバターで自作するクリームシチューづくりのイロハも学べる秀逸さ。

 本書には他にも、カレーうどん、グラタン、パスタなどの定番メニューが並ぶが、このあっけないほど簡単なホワイトソースの仕立て方は、食べて美味しいだけではなく、作り手の私に喜びをももたらしてくれたのだった。

 3品目となるのは「サラダチキン常備菜」コーナーから、無限ピーマンのサラダチキン版。今や知らない人はいないであろう無限ピーマンは「ピーマンが無限に食べられるほど美味しい」とSNSから火のついた人気の作り置き惣菜で、本来であればツナが脇を固める料理だが、”山のツナ”の異名を(私の中で)持つサラダチキンが、ここでもとても良い味を出す。

 レンジを用いた調理時間は5分。身も心も洗い物も楽になる、これぞ究極の疲れた日のお助けレシピだ。しかも清潔な容器に入れさえすれば冷蔵庫で3~4日持つから、お弁当族なサラダチキニストにも強くおすすめしたい。といいつつ、いったん味見したら最後かもしれないのは、正直に述べておこう。仕上げにまぶすかつお節が旨味をバックアップして、食卓がピーマンの即売会状態になること請け合いだからだ。

 本書には、レシピのみならず、サラダチキンの元祖メーカー公認ならではの魅力がもうひとつある。サラダチキンの成り立ちや、特性、栄養素などが掲載された読み物コーナーだ。

 すっかりお馴染みになったサラダチキンの背景には、スーパーの鶏肉コーナーでよく見かける「南部どり」を生んだ老舗メーカーが、より「南部どり」を無駄なく美味しく楽しめるようにと考えたコンセプトがあることがわかり、興味深い。

「アマタケは1952年に大船渡市の小さな飼料店から始まりました。」 「岩手県の大自然のもとで育て抗生物質や合成抗菌剤を使用しない『南部どり』、同じく抗生物質や合成抗菌剤を使用しない日本一のあい鴨生産羽数を誇る『岩手がも』、そして”鶏むね肉を無駄にしたくない”という思いから誕生したのが『アマタケサラダチキン』です」『アマタケ サラダチキンレシピ』(ポプラ社、P2)

 ふだん何気なく食べているサラダチキンが、製品を「無駄にしたくない」という、いわば「もったいない精神」から生まれたこと。さらに、サラダチキンを開発してから約20年ものあいだ、改良に改良を重ねてきたこと。その正体が「南部どり」であったこと。読めば読むほど、いつものサラダチキンがより味わい深く感じられるだろう。

 肩の力を抜いて料理でき、新しい味覚への扉を開いてくれるレシピがふんだんに盛り込まれた『アマタケ サラダチキンレシピ』。あなたも本書を手にしたら、作るほどに料理が楽しくなるサラダチキン・マジックの虜になるかもしれない。

■大信トモコ
元Supersnazz、現在はTweezersとRock Juiceで活躍中の歌うベーシスト。趣味は映画と音楽鑑賞、料理本集め。Twitter @tomokorocks

大信トモコ

最終更新:10/22(火) 12:32
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