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「安心感の輪」が子どもの非認知能力の発達に重要な理由

10/22(火) 12:15配信

たまひよONLINE

「子どもにはどんどんチャレンジしてもらいたい。でも激しい遊びでけがをしたりしないか心配」「子どものことが心配で先回りして何でもしてしまう。これでちゃんと自立できるかな?」。親子の距離感をどの程度に保っておけばいいのか、よくわからないという人も多いでしょう。そこで紹介したいのが、「安心感の輪」です。自立心や粘り強さ、共感や思いやりなど、数値で測れない「非認知的な能力」(非認知的な心)を伸ばすためにも知っておきたい重要なこの概念。いったいどのようなものなのか。発達心理学・感情心理学が専門の東京大学大学院教育学研究科、遠藤利彦先生にたまひよONLINEが話を聞きました。

非認知能力を伸ばすことにつながる 「安心感の輪」とは?

子どもが特定の人(ママやパパ、保育園の先生など)に「くっつく」ことを通じて、不安などの感情を受け止めてもらい、自分の感情が調節されることをアタッチメントといいます。アタッチメントが適切に行われていると、子どもは安心して探索や冒険に出かけることができます。しかし、どこまでも遠くへ行くわけではありません。子どもたちは、一定範囲の中で探検や冒険をしています。その範囲を表したものが「安心感の輪」です。

安心感の輪には、「基地」と「避難所」がある

子どもたちの冒険の出発点は、「安心の基地」です。そこは自分の肩や背中を押して元気よく探索や冒険に送り出してくれるところ。具体的には、ママやパパ、保育園の先生など、自分に自信を持たせてくれる存在が基地になります。順調に目的を達成すると、子どもはまたその基地に戻ってきます。

しかし、冒険の途中に、けがをしたり、怖い思いをしたりすることもあります。そこで駆け込むのが、「安全な避難所」です。それもママやパパ、保育園の先生などです。そこは、子どもが自分の気持ちを受け止めてもらえる場所です。実は子どもが「基地」から安心して冒険に出られるのは、このいつでも受け入れてくれる「避難所」があるからです。
「安心の基地」と「安全な避難所」がなければ、子どもは怖くてどこにも行けません。つまり戻ってくる場所があるから、子どもは自立していけるのです。

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最終更新:10/22(火) 12:15
たまひよONLINE

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