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神戸山口組系組員2人射殺 ヒットマンを引き受けた68歳の“思惑”

10/22(火) 6:00配信

文春オンライン

 10月10日、神戸市にある指定暴力団・神戸山口組最大の二次団体「山健組」の事務所前の路上で、乾いた音が2発鳴り響いた――。

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 首や胸の急所を撃ち抜かれた山健組の組員2人が死亡。ヒットマンはその場で兵庫県警の警察官に逮捕された。社会部記者が語る。

「逮捕されたのは指定暴力団・6代目山口組最大の二次団体『弘道会』の組員、丸山俊夫容疑者(68)です。複数の警察官が職務質問をしていたところ、近づいてきた組員に突然発砲した。キャップを被ってカメラを持ち、週刊誌のカメラマンを装って警戒心を解いたようです。確かにメディア関係者が出入りすることは珍しくなく、相手の隙を巧みについた行動でした」

 神戸山口組は2015年、弘道会が主導する6代目山口組に異をとなえて分裂。16年には神戸側の組員を銃殺したとして弘道会の組員が逮捕された。17年には神戸山口組から任侠山口組がさらに分裂して三つ巴の争いに発展。ただ、最大組織の分裂にしては、過去の抗争に比べて死者が少ない「静かな」戦いだった。

 変化が現れたのは今年に入ってからのこと。4月に山健組の幹部が刃物で瀕死の重傷を負わされ、8月には逆に弘道会の組員が銃撃される。そして今回の事件。背景にあるのは10月中旬に控えた弘道会出身の6代目山口組ナンバー2、髙山清司若頭(72)の出所だ。

 暴力団関係者が解説する。

「髙山の(若)頭はヤクザの中でも最も恐れられている大物。分裂は頭の入所中に起きた不始末なので、出所までに何らかの形をつけないと示しがつかない。一方、神戸側は神戸側で、入所中に少しでも優位に立っておかないと、出所後はさらに辛い局面が予想される。それが双方の行動に現れた」

老い先短い人生を組に捧げた丸山

 そこで“檜舞台”に立ったのが丸山だった。寿命の短いヤクザとしては、68歳はかなりの高齢で、髪を剃り上げた丸山は年齢以上に老けて見える男だった。

「丸山は持病も抱えていた。老い先短い人生をどうするか考え、家族の世話を組織に託すことでヒットマンを引き受けたらしい」(同前)

 失敗すればその場で当然殺され、成功しても無期懲役以上が待つ。それでも極道としては最大の“栄誉”に値することではある。

 ただ、暴力団としての活動は更なる制限を受けそうだ。6代目側と神戸側の双方に人を狙った銃弾の応酬があったのは実質的に初めて。捜査関係者は「やっと行動に出たことで、両団体を事務所の出入り禁止など、より活動を制限できる『特定抗争団体』に指定する条件が整ってきた」と語る。

 対立激化が予想される中、警察の動きも注目される。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月24日号

最終更新:10/22(火) 6:48
文春オンライン

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