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未来のSクラスが東京を走った! メルセデス・ベンツ「Vision EQS」日本上陸

10/23(水) 7:11配信

GQ JAPAN

いきすぎない斬新さ

「Vision EQSは、ボディ周囲を360°取り巻くライト、940個のLEDを使ったブラックパネルグリル(EQシリーズのフロントグリル)、229個のLEDを使ったリア・ランプ、デジタルヘッドライトなどの新技術を搭載しています。とりわけ重要なのは、これら灯火類を、通行人などとのコミュニケーション手段として使う点です」

Laub氏は、精密に作りこまれたランプ類をいちいち指さしながら、解説する。各灯火類はシーンに応じ、変色していく。

「Vision EQSのテーマは、将来のクルマ、それもラグジュアリー・セダンの可能性を広げることです。たとえばスタイリングは、現行Sクラスのように、独立したトランクを備えた、いわゆるオーソドックスな“3ボックス”のボディも当初は考えました。しかしEVの場合、バッテリーの搭載などによって車高が高くなりがちなので、3ボックスにすると、シルクハットに車輪がついているようなデザインになってしまうため、採用を見送りしました。スタイリッシュではないからです(笑)」

ただし、「斬新さには、限界を設けました」と、Laub氏は続ける。

「“ワンボディ”と呼ぶスタイリングや、2トーンの塗り分けは斬新なデザイン手法かもしれませんが、革新的とはいえません。ただし我々は、あえて革新的なデザインは採り入れませんでした。スタイリングが斬新すぎては、従来の顧客が離れてしまう可能性が高いからです。したがって、全体のプロポーションは、現行のラグジュアリーモデル(SクラスやCLS)を意識しました」

現行Sクラスは、2020年にフルモデルチェンジが予定されている。とうぜん代替燃料車も計画に入っているだろう。そのとき、ひょっとしたら、今回のVision EQSが投入されるのかもしれない。

と、思いLaub氏に訊くと、「それはまだ早すぎるでしょう」と、述べた。

「とはいえ、いわゆる“デジタル・ラグジュアリー”は、これからの高級車にとって必須になるでしょう。Vision EQSが有するいくつかの要素は、次期型Sクラスにも採用されるのではないでしょうか」と、ヒントをくれた。

Vision EQSは、“技術革新”“責任”そして“強烈な魅力”を重要視するメルセデス・ベンツらしいコンセプト・モデルだった。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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最終更新:10/23(水) 7:11
GQ JAPAN

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