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「リーダーなら青ペンを持て」 トヨタ、日産、ユニクロを経験のボルボ日本法人社長に聞く

10/23(水) 8:10配信

NIKKEI STYLE

《連載》ポスト2020のリーダー力(下)

2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、国内販売も4年連続前年超えと好調なボルボ・カー・ジャパン(東京・港)。その陣頭指揮を執る木村隆之社長は、トヨタ自動車、「ユニクロ」を運営するファーストリテイリング、日産自動車と、幾つものグローバル企業でキャリアを積んだMBA(経営学修士)ホルダーでもある。予測不能な「VUCA(ブーカ=変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)」時代に求められるリーダーシップとは何か。木村社長に聞いた。

■リーダーは歴史と心理学を学べ

――リーダーシップについてどのように考えますか。

「英語にはスタディーとラーンという言葉があります。日本語に訳せば勉強とか学びですが、そのニュアンスの違いを日本人は分かっていない気がします。リーダーシップに関する本が書店にはズラリと並んでいますが、リーダーシップは勉強や本を読んで身につくものではありません。英語でいうラーン、つまり『経験を通じてつかみとるもの』と私は思っています」

「長年、ビジネスマンとしていろいろな会社に勤務し、様々なリーダーと一緒に働いてきました。その過程で、リーダーシップにもいろいろなスタイルがあると実感しています。自分自身を顧みて、自分なりの強みを発揮できるリーダーシップのスタイルを確立する、それこそが一番大事なのではないでしょうか」

「リーダーになりたいと思うなら『歴史と心理学を学びなさい』と常々口にしています。歴史は人と人との絡み合いであり、人が動く背景については心理学が詳細にひも解いているからです。人を引っ張る上で欠かせないのは、人間に対する深い洞察力であり、だからこそ歴史と心理学を学ぶべきなのです」

■リーダーならば青ペンを持て

――リーダーとマネジャーはどう違いますか。

「これもまた英語でいうと、すごくわかりやすいと思います。コア(核心)はリード・ピープル、マネージ・プロセス。リーダーとマネジャーはおのずと役割が違う。リーダーは人に働きかけることが仕事。そのために自分の考えをしっかりと持ち、自分の言葉で話す必要があります。そうじゃないと人はついてきてくれません。『リーダーならば青ペンを持て』といつも私が話すのもそう。リーダーはブループリント(青写真)を描く人だからです」

「逆にマネジャーが持つのは赤ペン。『ここはダメ』『ここを追加して』と言うのが仕事です。もちろんリーダーとマネジャーの両方の資質を備え、状況に応じて使い分けることができるのが理想です」

――「リーダーはビジョンを語れ」などとよく言われます。リーダーに求められる資質や条件は何でしょう。

「先ほど自分の考えを自分の言葉で語らないと、と申しました。リーダーにはやはりビジョンは欠かせません。ボルボ・カー・ジャパンの社長に就いて以来、言い続けてきたのは、『中途半端では生き残れない』ということです」

「ボルボといえば高級、プレミアムにならないと。そのためにも『顧客満足度1位』を目指そうと言ってきました。リーダーはより良い未来を語る必要があり、それがビジョンだと思います」

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最終更新:10/23(水) 16:51
NIKKEI STYLE

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