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新幹線・新神戸駅から徒歩15分の「布引の滝」で本格的ハイキング

10/23(水) 16:32配信

nippon.com

JR西日本の新神戸駅(兵庫県神戸市)から、たった30分で往復できる名瀑「布引の滝」。緑豊かなハイキング道を歩けば、自然に癒やされ、海と山に挟まれた大都市・神戸の魅力を短時間で体感できる。

神戸の魅力の一つ、六甲山系の自然

奈良時代から瀬戸内海の海運の要衝として栄え、1868年(慶応3年)に開港した神戸。異国情緒漂う港町として知られるが、150万人以上が暮らす大都市のすぐ北側に、六甲の山々が横たわっていることも大きな特徴といえる。ベイエリアのシンボル・神戸ポートタワーからわずか2キロの距離に、緑あふれる登山道の入口があるのだ。

海外から伝わったものの中には、登山やハイキングといった自然を楽しむ文化もある。1874(明治7)年、ピッケルや登山靴などを装備した外国人たちが六甲山に登った。それが日本で初めての本格的登山とされる。それまでの日本では山岳信仰や修験修行のためなどに山へ入ることはあったが、レジャーとしての山登りはほぼ存在しない。北野のように日本人と外国人の混住が認められた「雑居地」では、西欧の文化や生活習慣に触れる機会も多く、自然と触れ合うハイキング(山遊び)が神戸の人々にも浸透していったのだ。

新幹線の待ち時間に本格的なハイキング

そんな神戸の地形や文化が、短時間で感じられる場所が新幹線の「新神戸」駅の裏手にある。片道15分ほどで本格的なハイキング、森林浴が楽しめる「布引の滝」だ。新幹線で到着した直後や、神戸をたつ前にもうひと遊びしたい人が立ち寄ることの多い名所である。

新神戸駅の背後には六甲山が迫っている。1階まで降りて北側に進む道に出ると、「布引の滝 0.4KM」と大きな案内表示があるので地図などを持たなくても安心だ。駅の裏手すぐには澄んだ渓流があり、その水が駅舎の下を流れていることに驚かされる。

駅から2分ほどの場所にあるれんが造りの砂子橋(いさごばし)を渡ると、緑に包まれたハイキングコースが始まる。すぐに分岐点があり、左側の平坦な道は「雌滝(めんたき)」まで100メートル、右の急斜面の階段を登れば「雄滝(おんたき)」まで270メートルという表示がある。

「布引の滝」は布引渓流にある4つの滝、雄滝・雌滝・夫婦滝(めおとだき)・鼓ヶ滝(つつみがだき)の総称。華厳の滝(栃木県日光市)や那智の滝(和歌山県那智勝浦町)とともに、日本三大神滝に数えられる。最大の落差を持つ雄滝が特に有名だが、時間に余裕がなければ雌滝に訪れるだけでも十分価値がある。

雌滝は美しい2段の滝で、新神戸駅からわずか5分の距離とは思えぬほど、豊かな自然に囲まれている。水が流れ落ちる音に耳を傾けていると、ついさっきまで駅の人波にもまれいたことがうそのように思える。少し遠回りになるが、雌滝から鼓ヶ滝を経由して、その先の雄滝と夫婦滝に向かう、「布引の滝」コンプリートコースがおすすめだ。

分岐点から階段を上って行けば、雄滝まで10分弱。道中には鼓ヶ滝を見下ろすポイントがあり、周りの木々を眺めながら歩けばすぐに到着する。急こう配で滑りやすい場所もあるが、手すりなども設置されているのでビジネスシューズでも登れないことはない。

雄滝は最大落差43メートルの雄大な滝だ。ねじれながら広がるように流れる水は、白い衣のように見える。これが「布引」の名前の由来でもある。その滝つぼから2筋に流れ落ちるのが夫婦滝。滝の向かいにはベンチが並び、自然が生み出した芸術品を堪能できる。

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最終更新:10/23(水) 16:32
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