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新幹線・新神戸駅から徒歩15分の「布引の滝」で本格的ハイキング

10/23(水) 16:32配信

nippon.com

神戸ならではのぜいたくな朝の習慣

もう少し先にある「見晴らし展望台」まで足を延ばせば、神戸に根付くハイキング文化の一端に触れられる。雄滝の右側に続く階段を上り、創業100年以上の「おんたき茶屋」の横を通り過ぎると、5分ほどで見晴らし展望台に到着。神戸の町と海が一望できる公園だ。

園内には「ラジオ体操会場」という張り紙があり、「登山会署名所」の表札を掲げる小屋もある。麓の街に住む神戸っ子が毎朝、山道を登って運動を楽しんでいるのだ。ラジオ体操に何十年も通い続け、間もなく2万回参加を達成するという女性もいる。

おんたき茶屋には、街中の喫茶店のようにハムエッグ付きのモーニングセットメニューもある。ハイキングが神戸の日常生活の一部になっていることの証しだろう。

布引エリアに限らず、神戸では自宅近くにお気に入りのハイキングコースを持つ人が多い。天気の良い朝、少し早起きして山歩きへ。身体を動かした後に、緑の中でモーニングやコーヒーで一休みしてから、仕事などに出掛ける。そんな生活を楽しめる大都市は、日本では珍しい。街のすぐ背後に六甲山系が迫り、居留地の外国人がハイキング文化をもたらした神戸ならではのぜいたくな日常だ。

さらにハイキング道を15分進めば、歴史ファンやダム好きにはたまらない布引ダム(布引五本松堰堤)が出現する。1900(明治33)年に建造された日本初の重力式コンクリートダムで、国の重要文化財に指定される「布引水源地水道施設」の中核施設だ。

ダム湖の布引貯水池は、外国船の乗組員たちが称賛した「神戸ウォーター」「布引の水」を60万立方メートルも蓄えている。六甲山の花こう岩層でろ過されたミネラル豊富な水は、船に積み込むと長い航海の間も変質せずにおいしさを保ち続けたという。

新神戸駅で時間に余裕のある人は、神戸の魅力がつまった布引の滝のハイキング道に是非訪れてみてほしい。

取材協力=神戸観光局
取材・文・写真=ニッポンドットコム編集部

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最終更新:10/23(水) 16:32
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