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マラソンと競歩だけか、札幌移転

10/23(水) 6:00配信

JBpress

 IOC(世界オリンピック委員会)から、来年の五輪、マラソンは札幌で行うとの「決定」が世界に発表されています。

 確かに猛暑が懸念されます。それには疑問の挟みようもありません。ただ、気になることもあります。つまり、気温だけが理由であれば、一部報道されるように「深夜開催」など、別の選択肢もあり得るはずです。

 しかし、そういう話は何もなく、いきなり「東京から800キロ離れ、メインランド・ジャパンではなくHokkaido islandのSapporoに変更決定」とグローバルにアナウンスされてしまいました。

 明らかに飛躍があり、またIOCの決意は固い、といった消息も聞こえてきます。いったいこれは、なぜなのか? 

 憮然とした関係者から出た北方領土その他の論外なコメントについてはここでは触れません。

 日本国内では「寝耳に水」とか「不本意」ばかりを強調する様子ですが、「すでに10月初旬から水面下の折衝が行われていたのでは?」との観測も流れています。

 実際にIOCがどのような議論を経て、このような「強い意志」決定を下したか、その詳細は分かりません。しかし背景にはいくつかの周知の事実があります。

 欧州で耳にした、関連する議論を整理してみます。

■ 「案」ではなく「計画」始動

 まず、札幌移動「案」といいう日本語を目にしますが、IOCはすでにマラソンと競歩を札幌に以下のような公式を発表をしています。

 マラソンと競歩を札幌に「移動計画」を発表(International Olympic Committee announces plans to move Olympic marathon and race walking to Sapporo)

 (https://www.olympic.org/news/international-olympic-committee-announces-plans-to-move-olympic-marathon-and-race-walking-to-sapporo)

 翻って日本の報道機関の訳語には国内向けの「配慮」を感じます。実際、各国報道も次のようになっています。

 「東京五輪マラソン、800キロ遠方の涼しい札幌に移動」(Tokyo Olympics marathons moved 800km to Sapporo for cooler climate)

 (https://www.theguardian.com/sport/2019/oct/16/tokyo-olympics-marathon-switched-north-sapporo-cooler-climate-athletics)

 「マラソンと競歩、猛暑を怖れて札幌移動に着手」(Tokyo 2020: Olympic marathon and race walks set to move to Sapporo over heat fears)

 (https://www.bbc.com/sport/olympics/50069413)

 「案」が出た、ではなく「移動が着々と進められている」と報じているのです。ペーター・ハントケのセルヴィアではありませんが、内外報道にニュアンスの違いを感じます。

 こうしたIOCの、かなり強力な「指導」には、強い「意思」が働いていると伝えられますが、果たして日本国内にはどのように報道されているでしょうか? 

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最終更新:10/23(水) 7:50
JBpress

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