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中国を圧倒する戦闘機を独自開発せよ

10/24(木) 6:00配信

JBpress

 日本には、日本の運用の考え方や地理的な特性に合わせ、日米の技術を結集しで米国の「F-16」戦闘機を改造開発した「F-2」戦闘機がある。

【写真を見る】「F-35」。最新鋭のステルス戦闘機として配備が進むが欠陥機との指摘もある。

 それにもかかわらず、現在、青森県の三沢基地に「F-35」戦闘機の配備が粛々と進み、さらに「F-35B」戦闘機の導入が報道などで取り沙汰されている。

 日本が、日米共同で製造したF-2戦闘機の後継機となる次世代戦闘機を具体的に形作っていくことは非常に難しい状況になっている。

 そこで、次世代戦闘機の姿について、「F-4」および「F-15」の搭乗資格を持っていた元航空自衛隊戦闘機操縦者であり、航空自衛隊すべての戦闘機の運用を担う航空総隊幕僚長であった岩切の考えを中心として、わがチームが検討したことを述べる。

■ 1.日本自慢の戦闘機

 まず、日本と米国が開発し、今、現役で活動しているF-2はどのようなものなのか。岩切元パイロットは、F-2の搭乗資格を保有してはいなかったが、F-2の後席に乗り体験飛行を経験したことがある。

 彼は、F-4およびF-15のパイロットの経験とF-2の体験搭乗を通じて、日本の戦闘機技術の素晴らしさを痛感した。

 軽快な飛行感覚と全周が見渡せる良好な視界が印象的であり、「操縦性抜群の戦闘機だ」という印象が強いと述べる。

 また、異常姿勢からの回復装置が装備されており、異常姿勢に陥った場合、スイッチを押せば、安定した水平飛行に戻ることができる、非常に良いシステムだ。

 この装置のお陰でF-2は空間識失調での墜落は皆無ではないだろうか。

 F-2導入当初、機体やレーダーシステムに若干の不具合があったものの、少しずつ改修された。日本防衛産業が自信を持ってよい、素晴らしい戦闘機だと確信している。

■ 2.後継機が戦う作戦領域

 日本の空の脅威は、2050年まで見据えても、まさに中国空軍・海軍の戦闘機である。

 その戦闘領域は、東シナ海、黄海、日本海、次いで南西諸島領域を越えて日本列島や西太平洋である公算が高い。

 また、その戦闘機は大陸から飛行してくるスホイ戦闘機やJステルス戦闘機や、空母「遼寧」から飛び立つ戦闘機であろう。

 中国空軍機は、第1世代から第3世代である旧式機から第4世代である新型機に交代し、新型機が増加している。

 その数は、1994年には旧式機が約4200機であり、日本の10倍以上であったが、中国軍機の性能が悪すぎて、全く脅威ではなかった。

 だが、2018年には、旧式機が約900機、新型機が800機に推移した。

 日本の戦闘機と同じ技術レベルの機数が2倍になり、大きな脅威になっている。さらに、これまでの更新速度で新型機が増加し、旧式機がなくなると、2030年には新型機が約1100~1200機に、2050年には約1800機になると予想される。

 一方、航空自衛隊が現在保有する戦闘機数は約400機で、旧式の戦闘機を廃棄したものを新しい戦闘機で補う仕組みになっていることから、特別な事情がないかぎり増加することはない。

 つまり、新型機だけを比較してみると、現状では、中国軍機数が航空自衛隊機数の約2倍、2030年頃には約3倍、2050年には約4.5倍になる。

 つまり、将来的に見ると航空自衛隊の次世代戦闘機は、何倍もの中国軍戦闘機と戦わなければならなくなる。

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最終更新:10/24(木) 12:20
JBpress

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