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グーグルの量子コンピューター発表は、要するに何がすごいのか

10/24(木) 12:05配信

ダイヤモンド・オンライン

 米グーグルは23日、量子コンピューターを使って、最先端のスーパーコンピューターよりも高速で計算する成果を出したと発表した。社内の研究チームによる論文は同日の英学術誌ネイチャー(電子版)に掲載され、学術的実績としても高い評価を受けている。一体この発表、何がすごいのか? サイエンスに縁遠いビジネス層にも分かるように、量子コンピューター分野の若手起業家2人に解説してもらった。(聞き手/ダイヤモンド編集部 杉本りうこ)

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● 計算速度でついに スパコンを超えた

 文系記者の素朴すぎる質問に答えてくれたのは、QunaSysの楊天任代表と、Jijの山城悠代表だ。いずれも1994生まれで昨年起業した。楊氏は東京大学大学院修士課程(情報理工学系)を休学中、山城氏は現在も東京工業大学の博士課程(理学院物理学系)に籍を置いており、研究者の視点を持ちながら量子コンピューターのビジネス化に取り組んでいる。2人は週刊ダイヤモンド10月26日号の第1特集「5年で大化け!サイエンス&ベンチャー105発」で量子コンピューターについて4ページにわたって解説しており、今回の緊急解説も快く引き受けてくれた。

 ――今回のグーグルの発表は、どこがすごいのでしょうか。

 楊 研究の具体的な内容は、最速のスパコンで1万年かかる計算問題が、グーグルの量子コンピューターを使って200秒で解けた、というものです。ポイントはこの成果によって、「量子超越性(Quantum Supremacy)を達成できた」ということ。これがコンピューター研究において非常に大きな前進なのです。

 ――量子超越性って何ですか。

 楊 これまでのコンピューターでは長い時間がかかる計算を、量子コンピューターなら高速で処理できることです。量子超越性を達成できるなら、実際の社会では役に立たない問題でもよい、というところがミソでもあります。

 ――実際には何を計算したのですか。

 楊 量子コンピューターの動作をシミュレーションしました。

 ――量子コンピューターで量子コンピューターをシミュレーション、ですか。「自分の家は自分が一番よく知っている」的で、ずるい気がしますが。

 山城 問題が何であれ、これまでのコンピューターよりも速く計算できた、という意義は非常に大きいんですよ。従来の研究では、これまでのコンピューター以下の速度でしか量子コンピューターではできなかったわけですから。

 1981年に米物理学者のファインマンが原型となるアイデアを示して以降、「量子コンピューターの理論はあるが、本当に可能なのか」という状態が続きました。今回の発表に至るまでにも、重要な研究成果はいくつかあったのですが、「量子コンピューターでこそできることがある」という1点については、ざっくり言えば机上の空論状態だったのです。

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最終更新:10/24(木) 17:40
ダイヤモンド・オンライン

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