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生命保険大手 社長レースを左右する新商品(人事消息地獄耳)

10/25(金) 7:06配信

中央公論

 生命保険大手四社の一角、住友生命保険の次期社長レースが佳境を迎えている。橋本雅博社長は就任から五年が経過し、二〇一九年度が最終年度となる中期経営計画の終了に合わせて交代する可能性が高い。

 後任の本命とされてきたのが、栄森剛志常務だ。社内で力を持つ勤労畑の出身で、海外事業にも明るい。

 一方、対抗馬は営業企画畑を歩んできた高田幸徳常務とみられている。昨年七月に社運をかけて発売したとされる健康増進型保険「バイタリティー」の戦略を担当しているためだ。運動すると保険料が割り引かれる新しい商品だ。だが、割引の仕組みが複雑なこともあり契約は伸び悩む。一〇年で五〇〇万件の契約を目指すが、初年度は三〇万件程度にとどまり、「高田氏の社長就任には黄色信号がともった」との見方もある。

 住友生命は九月、CMに起用しているフィギュアスケートの浅田姉妹らを招いたイベントを都内で開き、バイタリティーのてこ入れを図った。「浅田姉妹効果」により短期間で契約を伸ばすことができれば、高田氏に逆転の目が出る可能性もある。

 保険業界は、国内の人口減少による保険料収入の低下を見据え、海外に進出する動きを強めている。海外戦略を重視するのか、挑戦的な商品で国内市場を重視するのか。橋本氏の後任選びが注目される。

(中央公論DD2019年11月号より)

最終更新:10/25(金) 7:06
中央公論

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