ここから本文です

男性乳がん患者の実情と生の声 ―「男性の乳がんの情報がないことが一番辛かった」

2019/10/26(土) 20:40配信

エスクァイア

 毎年10月1日は「ピンクリボンデー」、毎年10月第3日曜日は、「乳がん検査を受けられる日曜日(J.M.S:ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」として多忙な現代人のために、多くの医療機関が日曜日の診察を受け入れ、乳がんの検診を促す日です。

《ギャラリー》乳がんの正しい知識を再確認する

 そんな10月のあいだ中、「乳がん」というワードを耳にしたひとも多いのではないでしょうか。

 女性だけでなく、男性もかかる可能性のある「乳がん」…。貴重な男性乳がん患者の実体験の話を、このたび聞かせていただきました。

 結論から話すと、2016年に私(オーブリー・グレンキャンプ)は乳がんと診断され、大手術を受けました。「きつい検査だ」と言われているマンモグラフィを受けたあと、計6回の化学療法も受け、髪の毛はほとんど抜け落ちてしまいました。がんを申告されたときには「将来、子どもを授かることができるのか?」と、とても不安に思ったのは事実です…。

 そして、皆さんに注目してほしい点が、「私は男性である」ということ。そして「乳がんを克服した」ということです。そう、世間のイメージでは「女性がなるもの」という固定観念にとらわれている方が多い乳がんに、黒人男性である私はかかったのです。
 
 「乳がんとは女性がかかる健康問題」と思っている人も、まったくの間違いというわけではありません。たしかに乳がんの発症率における男女比は、1:100とされています。アメリカがん協会(ACS)によると、今年乳がんだと診断された男性は約2600人。これは乳がん患者全体の、1パーセントにも満たないそうです。同じくACSのデータによると、乳がんで亡くなる可能性がある男性は500人、それに比べて女性はなんと41760人でした。

 よって、乳がんは主に、“女性の病気”と言ってもいいでしょう。しかし、そう考えてしまうのは、男性にとってとても危険なこととも言えます。

 男性である私が、どのような気持ちで自分を乳がんを受けとめたのか…を、順を追ってお話しします。

1/4ページ

最終更新:2019/10/26(土) 20:40
エスクァイア

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事