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「周囲を不快にする」エース社員を切るべき理由

10/30(水) 5:50配信

東洋経済オンライン

なぜ本当にできる人は、不機嫌にならないのか?  「職場の無礼さ」の研究に20年を捧げた著者の集大成となる『Think CIVILITY(シンク シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』が発売4ヵ月で8万部を突破した。

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「キレる上司が「害悪」でしかない科学的根拠」では、無礼さが会社や社会、個人にどれだけの損害をもたらすかについて解説した。

しかし、いかに無礼であっても実力がある人に対しては、なかなか経営者や管理職も対応できない場合が多い。今回は、そんな実力があって無礼な人への対処法について本書を一部抜粋のうえ、再編集してお届けする。

■無礼さのウィルスを排除するための方法

 私はある企業のCEOから、「うちの上級管理職の中に、他人にひどい態度を取る者が1人いるのだが、どう対応すればいいかわからずに困っている」という相談を受けたことがある。

 従業員たちがその管理職の態度に悩まされているのも事実だし、このまま何もせずに同じことが続けば事態がさらに悪化するのではという懸念もあった。

 複雑なのは、その管理職が企業に大きな利益をもたらしているということだ。さほど広くない業界の中で彼の名はよく知られていた。

 彼の努力、才能がなければ、会社の業績が今よりはるかに低いものになっていただろうという。その管理職はCEOの古くからの友人でもあったし、これまで長い間、CEOを大いに助けてくれた。

 どうすべきかいろいろと悩んだ挙句、CEOは結局、彼に長期休暇を取らせることに決めた。下がっていた業績を回復させるには、職場環境から「無礼さのウイルス」を排除する必要があると判断したのだ。

 管理職が休暇から復帰すると、CEOは彼を、他の社員とのやり取りがほとんど生じない位置につけた。隔離された場所でひとりで独立して仕事をしてもらうことにした。

 また、CEOは社員にもう心配する必要はないと伝えた。管理職と会社との公式の関係は今後も続くが、彼はどの社員からも遠く離れているので、害が及ぶことはないと言ったのだ。

 この企業は過去に何度かこのような「隔離」対策を講じてきた。おおむねそれは功を奏したといえるだろう。

 しかし、必ずしもこのように「隔離」対策がうまくいく企業ばかりではない。

 時には、解決のためにかなりの労力を費やしたにもかかわらず、本人が改善のための努力を始めてくれないこともある。その場合、企業としては強い姿勢で臨まなくてはいけない。

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最終更新:10/30(水) 18:30
東洋経済オンライン

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