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プレミアで賛否両論のVAR、元英代表FWが見解 「無秩序」「サッカーを壊している」

2019/10/31(木) 8:40配信

Football ZONE web

名古屋でもプレーしたリネカー氏、VARの“使い方”に苦言を呈す

 プレミアリーグでは現地時間25~27日にかけて第10節の試合が行われ、今季から正式導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により、4つのPKとレッドカードが出された。リーグ開幕から第9節までの計90試合ではVARによるPKや退場は一つも出なかったにもかかわらず、ここに来て急増したのを受け、かつて名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)でプレーした元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏が同システムの使い方に苦言を呈している。英公共放送「BBC」が伝えた。

 リーグ第10節では、まず25日のサウサンプトン対レスター戦(0-9)でサウサンプトンの元イングランド代表DFライアン・バートランドが一発退場に。翌26日のブライトン対エバートン戦(3-2)では、19歳FWアーロン・コノリーへのファウルでブライトンにPKが与えられた。しかし、この両場面でレフェリーは直接ファウルの瞬間を見てはいなかった。

 そして、27日には計3つのPKが生まれたのだが、そのうち2回はノリッジ対マンチェスター・ユナイテッド戦(1-3)でのもの。ところが、このうち1回目のPKについては、いずれのクラブの指揮官も納得のいかない判定だった。

 前半25分、ペナルティーアーク付近でパスを受けたユナイテッドFWダニエル・ジェームズは、そのままエリア内に侵入。しかしジェームズは、左からスライディングでブロックを試みた相手DFベン・ゴッドフリーと交差して倒れた。主審のスチュアート・アトウェル氏はその瞬間にはPK判定としなかったのだが、その後にスローインでプレーが止まり、2分遅れでVARがPKの判定を下した。なお、キッカーのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、このPKに失敗している。

「スクリーンに出すべきだし、会話も聞こえるようにするべき」

 試合後、ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は「BBC」のインタビューで、「1回目のPKには同意できない」とコメント。「VARはサポートするためにあるが、あの1回目のPKのように時間がかかれば、(判断が)クリアではないし、明らかに間違えている。あれほど時間を必要とするならば、PKにするべきではなかったという意味だろう」と述べた。また、ノリッジのダニエル・ファルケ監督も、「あれが大きなミスだったことは、かなり明確。ダニエル・ジェームズが転んでDFの上に倒れたんだ。レフェリーが正しかった。我々はみんな人間(で間違うこともある)。しかし、それを覆したいのであれば間違いを100%確信しなければならない」と納得のいかない様子だった。

 この騒動に、レスターなどで活躍した元ウェールズ代表MFロビー・サベージ氏は英ラジオ「BBCラジオ5ライブ」で、「レフェリーが判定を変えるハードルが、以前は非常に高かったのに、今は低すぎる」との見解を示しており、「BBC」の人気記者であるロバート・ペストン氏がツイッター上でリネカー氏に対し、「VARで確認されたシーンをスタジアムのスクリーンで映すべきだ。どう思う?」と問いかけると、リネカー氏はこう答えた。

「スクリーンに出すべきだし、VARとレフェリーの会話もピッチと映像で聞こえるようにするべき。現状は無秩序で、サッカーを壊している。再考が必要だ」

 賛否両論を呼ぶVAR。肯定的な意見もあるが、その使い方に関しては人々に受け入れられるよう、今一度見直したほうがいいのかもしれない。

Football ZONE web編集部

最終更新:2019/10/31(木) 8:40
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