ここから本文です

なぜ今「SDGs経営」なのか(笹谷 秀光)

11/1(金) 17:57配信

オルタナ

SDGs が「経営マター」になったとは、どういう意味でしょうか。なぜ今「SDGs経営」なのでしょうか。「SDGs経営」の時代において、経営者としてどう対処すべきか、留意点をまとめておきたいと思います。(CSR/SDGsコンサルタント/ 社会情報大学院大学客員教授=笹谷秀光)

■「経営マター」になったSDGs
 
SDGs の17目標のカバー範囲は極めて広いのです。企業統治や環境課題への対応のみならず、働き方改革、採用、ブランディング、地域社会など幅広くカバーしています。SDGs に関心の高いミレニアル世代の消費者への対応やグローバルなリスク管理にも必須項目です。



まさに、SDGs は経営要素のすべてに絡むので、社内全部署に関連し、経営トップも重大な関心を寄せる経営マターになったのです。

一方、投資家を中心に、ESG、つまり環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)への要請が世界的に高まっています。ESG投資家は、投資におけるE、S、Gの各要素の判断にあたり、企業のSDGs への貢献度を1つの指標として使い、ESGとSDGsとは「表裏の関係」になりました。

これは、SDGs への対応が株価水準に直結するようになったことを意味するのです。これがCSR(企業の社会的責任)などと違ってSDGs が「経営マター」になった最大の理由だと思います。

■SDGs経営は社内外に変革をもたらす

SDGs (Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、少し硬い用語ですが、要するに、現在の地球規模的課題をふまえて持続可能性について語る場合の「世界の共通言語」と理解できます。国連での世界193か国の合意は重いものです。

17の目標と169のターゲットによって構成され、持続可能な社会づくりに関するさまざまなルールの集大成で、先進国でも途上国でも、政府、企業、関係者のすべてが、自主的に取り組む2030年に向けた目標です。

SDGsを経営に活用するのが「SDGs 経営」です。これにより、外には企業価値を高めて国際的競争に打ち勝ち、内には社会課題解決型のイノベーション創出と社内モチベーション向上につながる効果があります。

SDGs を盛り込んだ国連の2030アジェンダの文書の題名に「我々の世界を変革する」とある通り、SDGs の実践は社内外に変革をもたらすのです。この効果は筆者の伊藤園でのSDGs実践経験やコンサルティングした企業での効果からも実感します。

■SDGsの本質は何か?―SDGsの怖さに気づこう

1/2ページ

最終更新:11/1(金) 17:57
オルタナ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事