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鎌倉シャツが上海店 高級路線でビジネスマンとりこに

11/5(火) 18:00配信

NIKKEI STYLE

 国際的なファッション激戦区・上海に、「鎌倉シャツ」で知られるメーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)が11月7日に出店する。上海には、世界の衣料品大手が軒並み進出ずみ。メーカーズシャツ鎌倉は、米ニューヨーク店での売れ筋商品をそのまま持ち込んで、中国富裕層の取り込みを狙う。その戦略を追った。

【写真はこちら】鎌倉シャツが上海に出店 中国富裕層取り込み

■袖やパンツ丈の直しをその場で

 同社は上海のビジネス街、静安エリアでホテルやオフィスが入居する大型複合ビルに約130平方メートルの店舗を構える。ワイシャツ4000枚のほかネクタイ、ベルトなどの小物などをそろえる。海外事業担当の貞末奈名子常務は「ビジネススタイルのトータルコーディネートを提案していく」としている。

 日本では無かった「お直し工房」も設置する。スピード感を重視する上海人気質に合わせて、袖やパンツ丈などの直しをその場で行う計画だ。特に力を入れるのが、一人一人に合わせてサイズを細かく選べるパターンオーダーだ。縫製は日本で行う。専用カウンターを設けオーダーメードの高級さで富裕層にアピールしていく。

 ただ中国ファッション市場の中心である上海ではアパレル各社の競争が激化している。上海のアパレル関係者からは「メード・イン・ジャパンだけではもう通用しない」との指摘が出ている。特に中国の経済成長時代しか知らず、海外有名ブランドを見慣れてきた20~30代の消費者にとっては、日本製品に対し親の世代のように憧れはない。良質な製品のひとつにすぎないという。

■NY支店で培ったノウハウで中国市場開拓

 貞末常務は「米ニューヨーク支店で培ったノウハウで中国市場を開拓する」と話す。同社は2012年にニューヨーク・マディソン街に出店し、現地ニューヨーカーの要望を取り込む形で商品開発を続けてきた。この9月にはメンズファッション雑誌「GQ」の米国web版「GQ.com」で、ベスト白シャツの一番手に選ばれている。

 目玉商品として位置づけるのが、ニューヨーク店で一番の売れ筋の「200番手シャツ」と呼ぶシャツだ。中国・新疆地方で採取した「新疆綿」の中から、繊維長が35mm以上の長綿を選び、極細の糸を作製する。4本練り合わせた生地から作るシャツは「光沢がありシルクのような肌触りが楽しめる」と貞末常務。ストライプなど柄物のシャツでは色の分け目が、クッキリと柄がでるという。日本より約4割高い899元(約1万3800円)で販売する。

 シャツはニューヨーク店と同じく、欧米流の「胸ポケットを設けない製品を販売するという。中国では日本と同じく胸ポケット付きのシャツが主流。しかし「シャツは下着扱いだからポケットは不要」とする欧米流の型を販売することで独自性をアピールする。

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最終更新:11/5(火) 18:00
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