ここから本文です

トランプ大統領が韓国を大嫌いな理由

11/5(火) 6:00配信

JBpress

■ 金正恩は好き、文在寅は嫌い

 ドナルド・トランプ米大統領はことあるごとに「金正恩(朝鮮労働党委員長)が好きだ」とツィートしてきた。

 それに反して金委員長との間を取り持ってくれた「文在寅大統領の韓国」については好きだとも嫌いだとも言ったことがない。なぜか。

 文在寅氏が北朝鮮の非核化よりも南北朝鮮統一を視野に入れた民族の融和を優先しようとする「コリア第一主義」に対する苛立ちからくるのか。

 あるいは文在寅政権を含む歴代韓国政府がどうも面従腹背的な対米姿勢をとってきたことへの抜き差し難い不信感があるのか。

 朝鮮戦争以降、韓国を共産主義の侵略から守るという名目で米国が兵力とカネをつぎ込んできた米韓軍事同盟の「片務性」に対する不満からくるのか。

 これまで日米韓の外交専門家たちは、その要因を突き止めようとしてきた。しかし、理由はこれだ、という確固たる証拠は出ていない。

 前述の3つすべてからトランプ大統領は韓国が嫌いなのだ、といった漠然とした見方しかなかった。

 大統領の「生の声」がなかったからだ。

■ 著者は厚木経験のトップガン

 ところが、トランプ大統領がなぜ韓国が嫌いなのか、それを示す政権内部での「生の声」が10月に出た新著で明らかになった。

 著者は厚木米軍基地で勤務した*1
ことのあるガイ・M・スノドグラス退役海軍中佐(43)。海軍では最新鋭戦闘機のパイロット、いわゆるトップガン。 スノドグラス氏は、テキサス州出身。米海軍士官学校を優等卒業したのち名門MIT(マサチューセッツ工科大学)大学院で核戦略を学んだ。

 まさに文武両道を極めた米海軍屈指の逸材だった。

 *1=厚木米軍基地には2回常駐し、1回は打撃戦闘機飛行中隊教官として、2回目は米軍と航空自衛隊飛行中隊との戦術レベル合同訓練計画「ベンキョウカイ・イニシアティブ」司令官を務めている。

 本書のタイトルは、『Holding the Line: Inside Trump's Pentagon with Secretary Mattis』(後ろには退かない:マティス国防長官と共にしたトランプ政権のペンタゴンの内幕)

 著者は今年1月まで国防長官の任にあったジェームズ・マティス退役海兵隊大将のスピーチライターだった。

 マティス長官が行くところ常にに同行、むろん大統領との会談はもとより各国の首脳や国防相らとの会談にも同席してきた。

 マティス長官と同じ目線でトランプ政権の国防・外交を観察してきた。

 ものを知らぬトランプ大統領を「教育」せねば、国益は守れないという強い信念を抱いてた、という点ではマティス元国防長官もジェームズ・ティラーソン元国務長官も同じだった。

1/5ページ

最終更新:11/11(月) 11:30
JBpress

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事