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老化を防ぎたいなら「前頭葉」と「男性ホルモン」に注目せよ

11/5(火) 10:01配信

現代ビジネス

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人生100年時代、身体と心の健康を保ったまま、寿命をまっとうするにはどうすればよいのか? 誰もが気になる問いに答えるのは、老年医学の専門家で、著書『「人生100年」老年格差』がある和田秀樹氏だ。老化を防ぐには、「前頭葉」と「男性ホルモン」が鍵を握るという和田氏。どうすればこの2つを活性化させることができるのか、医師の立場から解説する。
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「意欲の低下」を防ぐには

 老化を遅らせていつまでも若々しくいるためには、まず、「意欲」の低下を防ぐことです。

 適度な運動が身体の老化を遅らせるとわかってはいても、意欲がわかないと何もする気が起きず、家にこもりがちになってしまう高齢者が多くいます。すると結果的に、外出もしないので足腰が弱っていきます。

 また、意欲が低下すると、新しいことを始めたり、他の誰かと交流したりすることもおっくうになってきて、知的活動にも興味がわかなくなります。そうすると身体だけではなく、脳機能も衰えていってしまうのです。

 人は大病をして一気に老け込むということもありますが、そうではなく加齢によって老いていく場合は、意欲の減退がきっかけとなって一気に老いていく場合が多いのです。だからこそ、老け込むスピードを遅らせ、運動機能や脳機能を若々しく保つためには、意欲を維持することが大切です。

 人間の意欲には、前頭葉と男性ホルモンの2つが大きく作用しています。

 前頭葉とは、大脳の前方部分のことで、意欲や思考、創造などにかかわっている部分です。想定外の状況に対処したり、それに対する適切な判断や行動を選択する能力にかかわっています。

 前頭葉の機能が低下すると、イレギュラーな状況に対応できず、頑固な傾向が強くなって、柔軟な思考ができなくなっていきます。

 前頭葉は、40代から萎縮が画像診断で目に見えるようになり始めますが、これは脳の組織を構成する神経細胞が死んで脱落していくからです。

 40代から始まる前頭葉の萎縮は、60代、70代になると本格的に進んでいきます。そうすると、相手の気持ちを推し量ったり、共感したり、感動したりといった細やかな感情の動きが低下していきます。

 ある意味、感情が平板化し、外の世界に対しても無関心になります。「何もやる気が起きない」、「何をしても楽しくない」といった気持ちになりがちで、元気のない老人になってしまうのです。

 こうなると、外に出たり、動いたりしなくなるので、身体は弱り、前頭葉の機能もさらに低下します。するとまた意欲が落ちて、さらに元気がなくなっていくという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

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最終更新:11/5(火) 11:35
現代ビジネス

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